終わりのセラフ～紅き天使～ (ページ6)

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Seraph,05 ページ6

ミ「・・・・・行くぞ」

貴「う、うん」

フェ「おやぁ？いつから君はミカエラ君の部下になったのかな？Aちゃん」

歩む足を止めるとただならぬ気配が背後に迫ってくるのが分かった。
もしこのままミカエラについて行ったら後でどんな事されるのか怖くなった。
が・・・・。

ミ「クルルがAのことを呼んでいるんだ。邪魔をするな」

腕を引っ張られ広間から出た。
しばらく歩くと掴んでいた手を離した。

貴「ミカエラ、クルル様が呼んでいたのって」

ミ「嘘だ」

貴「え・・・・？」

ミ「どうした？」

貴「ミカエラでも・・・・嘘つくんだね」

ミカエラは何も言わずそのまま歩いて行った。
ここに住んで、心から休めるのはミカエラの傍だけかもしれない。
人間だった時も、心休める場所はとても少なかった。

貴「・・・・っ・・・」

ミ「何してるんだ、行くぞ」

貴「・・・・うん、今行く」

？「どうやら、一瀬の小せがれが我が藜のことを調べているようですが・・・・・何の事を調べているのでしょうね、天利殿」

天「聞かなくともお前自身で気付いてるのでは？櫂臣(かいしん)」

櫂「・・・・・我が藜家には息子が10人、娘が7人いましたが世界の壊滅の時、1人を亡くしましてね・・・・・残念なことですよ、誠に」

天「・・・・・」

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藜櫂秦
藜家の現当主。
右目を世界の壊滅氏の時に失明。
戦闘力は藜家の中で1番高い。
全て、自分が正しいと思っている。