終わりのセラフ～紅き天使～ (ページ3)

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Seraph,02 ページ3

フェ「んー、美味しかった」

貴「っ・・・・・」

思ったより血を吸われ力が出ない。
力を振り絞って起き上がり、乱れた服を直すとベットから降り扉の方に向かった。

フェ「あれ？何処に行くの？」

貴「クルル様の所です」

フェ「クルル？・・・・どうして、クルルの所に？」

貴「あなたには・・・・関係の無いことです」

軽くよろつきながらもこの部屋から出ようとするがドアノブに手を掛けようとした時、後ろから手が伸びて来ると扉を開けるのを制した。

フェ「彼女の血でも吸いに行くんだ」

貴「！」

フェ「また忘れたの？君は僕の血で吸血鬼にしたんだ。
僕は君の親であり、君に血を与える義務がある。
それに、ここは僕の屋敷、Aの自由は何処にもないんだよ？」

目の前に見せられたのは血が出ているフェリドの手首だった。
喉が乾く、欲しくて仕方ないのに自分の中で飲んでは駄目だと、自答する。

貴「フェリド・・・・離してください」

フェ「血を飲んでくれたら、ね？」

このまま我慢しても離してくれないのは目に見えている。
少しだけ手首を舐めると罠に引っかかったのか押さえ込まれた。

フェ「ほーら、ちゃんと飲まないと人間と戦う時、大変だよ？」

貴「っ・・・・・」

ゴクッ