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Seraph,11 ページ12

グ「クソ!」

ギィンッ

ミ「!!」

ミカが振り払われるとその反対に後ろに引っ張られた。
ミカが私に向け手を伸ばす、その手を掴もうと手を伸ばしたが届かなかった。

フェ「あれぇ?Aちゃん、捕まった?・・・・人間のくせに」


貴「はぁ・・・・はぁ・・・・」

グ「A・・・・Aなんだな?」

体に腕を回され身動きができない状態から耳元で私の名前が呟かれた。
低い声、でも、面影がある顔は私の記憶が過去へと戻る歯車になった。


ここで名前を名乗れば、全てが狂う―――。

貴「違う・・・・違う!」

グ「嘘だな、さっき名前を呼んだ時、反応しただろ?」

人間が私の方に視線を向ける。
当然だ、吸血鬼がこの人に捕まってれば、驚くに決まってる。

ドォンッ

黒い影が優ちゃんの背中から空に向け、その形は次第に翼へと変えた。
持っていた刀を一振りするだけで周りの建物が壊れ、巻き添いになった吸血鬼たちは灰となってしまった。

優「つ つ ッッッッッ罪人は・・・罪人は・・・・ミナミナミナ皆殺しだ」

シ「え?ゆ、優さん?」

ミ「駄目だ!優ちゃん!」

ドスゥッ

私は、グレンの腕から逃れようとしていた時、前を向いた瞬間、ミカに剣が刺さった。
その瞬間、焦りと恐怖が芽生えた。

貴「ッ!ミカエラ!」

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作者名:遥樺 | 作成日時:2017年2月9日 0時

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