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3枚目 環境 ページ5
Aは自分のベッドに横になって天井を見つめる
「こんなくらし、いつまでつづくんだろう…わたしにもこせいがあったら、かわったのかな」
Aの年齢は現在6歳、普通は個性が発現している筈だが、個性は発現しなかった
「ほかのみんなはこせいがでてるのに、わたしだけなかまはずれ…」
Aはまた、前髪で見えない大きな瞳から涙を流した
Aの育った環境は良いとは言えない環境だった
父親はAが産まれたと同時に浮気がバレて離婚し、母親はそのせいで何時も働いてる、姉達は気分を削がれると癇癪を起こし傷を付けられる
だからAは自分の本当の気持ちを押し込み、偽りの仮面を被って過ごすしか無かった…
«次の日»
あの一連から機嫌が元に戻った姉達は部屋に引き込もっていたAを連れショッピングをしていた
「そういえば！新しいケーキ屋さんが出来たんだって！学校でよく聞くんだよね！」
「私も聞いたそれ！しかもその店主の息子さんが幼いながらにしてイケメン顔だって！Aはどう思う？」
「わたしは、ケーキが甘くておいしければなんでもオッケー」
「食いしん坊だね」
この会話を聞いてAは甘い物が好きと姉達や通行人は思うが、Aは姉達の会話やネタについて行く為に嘘を付いている
本当は辛い物が好きで、可愛いとかに興味が無くて、愛情が欲しくて、自分の好きな事をやりたい
だが、絶対に口に出せない
歩いている内にそのケーキ屋さんについたようだ
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作者名：百華夜 | 作成日時：2022年11月17日 22時
