仮面を着けたカードの嘘つき日記 (ページ3)

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1枚目　癇癪ページ3

ある部屋に一人の幼い少女が膝を抱えて泣いていた

「うぅ、グスッ、なんでわたしばっかり」

部屋の中はカーテンが閉めきっており、隙間からの一筋の光が少女を優しく照らしていた

後ろ髪は腰までで、前髪は目が隠れる位の長さ、少女の陶器のような白い柔肌には、青く変色した跡がいくつか付いていた

「A、お茶会しましょ！」

A、それがこの少女の名前だ

Aは涙を脱ぐって無理矢理笑顔を貼り付け今日も偽りの仮面を被る

「うん！リアスおねえちゃん」

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ガジャン！

「何でそんな簡単な事できないの！？」

白と水色で統一された部屋の床に紅茶が零れ広がっていく

「ッ！ごめんなさいリアスおねえちゃん」

Aの左手にカップの破片が刺さるが右手で隠して、痛いと悟らせないように笑顔を作り、眉をハの字にする

「零れちゃった、掃除するから部屋、出てって！」

リアスはAの背を押し、部屋から追い出す
部屋から出ると、自分の部屋に逃げ込む

「また…傷が増えちゃった…」

ちゃんと口に出せばいいのにと思う人も居るかもしれないが
Aの姉達は気に入らない事があると癇癪を起こす
物を投げ付けたり、暴言を言ってくるので言おうにも言えない

「もう…やだ、ヒーローがいるんならわたしをたすけてよ」