今日、好きになりました。待宵編 2

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＿＿あのとき、北人とのツーショットを終えたAはどうしていた？




『あ、』




Aは、北人から"気持ちを伝えたい人にちゃんと伝えて"と言われ、壱馬を探していたが、真凜と真剣に話し込んでいるのを見つけて慌ててその場を去った。




『…そういうこと、なんだよね』

『…買い出しのあとはああ言ってたけど、真凜いい子だし…』




ずっと受け身だったからかな、とAは逃げるようにたどり着いたベランダのカウチに座り込んだ。




『……っん、う…』




Aは、自分の気持ちを伝えられないことに焦りと不安を感じ人知れず涙をこぼしていた。






＿＿

Niki「井上さん！ちょっと泣きそうになってるじゃないですか笑」


井上「男の前で泣かないどころか誰もいないとこで泣いてんねんで？」

「健気っちゅうか… もうほんま周りに気ぃ遣いすぎてて心配になるで」

「壱馬でも北人でもしっかりフォローせぇよほんまに」


Niki「壱馬くんはこのときツーショット中でしたし、北人くんは送り出したばかりですから」


井上「これからはAが1人で泣かんようにせんと俺が許さん」


Niki「楽しいを共有できるのが友達で、悲しいを共有するのが恋人って言いますもんね」


井上「Nikiちゃんも俺みたいな名言言うようになったな笑」
＿＿







北人「おれから壱馬の気持ち説明するのもなんか違うから言わないけど」

「ちゃんと話した方がいいよ」

「まじで渡したくないけどね」


『…ごめんね』


北人「すぐ謝るんだから笑」




そんな気遣わなくても大丈夫だから、と北人はAの頭を撫でた。




「おい」




北人「…あーあ、来ちゃった」

「じゃ、今度こそちゃんと自分の気持ち話しなよ？」







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