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真凜「観覧車で話したけどね、ほんとに第一印象は壱馬くんだったの」
「でも真凜、みんなが思ってるよりたぶんもっとAが大好きなの笑」
「ギゼン?みたいに聞こえるかもしれないけど観覧車のあとの幸せそうなA見たら悲しかったけどジャマしたくないって思いが強かった」
「そう思えたのって観覧車で北人くんとなつが相談にのってくれたからなんだよ」
「それで、改めて自分の気持ちを考え直したときに浮かんできたのが北人くんだった」
「パーティーの準備はね?買い出しのときに壱馬くんが2人になれるようにするって言ってくれたの」
「北人くんにとっては、迷惑だったかもしれないけど」
「…それでも、この気持ちが告白までに変わることは絶対にないから」
「自分からしか付き合ったことがないなら、真凜が初めて北人くんを振り向かせる人になる」
「…っていうのが私の今の気持ち、」
真凜は目に溜めた涙を流すことはなかった。
北人「…ありがとう」
「こんなに真剣に伝えてくれる真凜に中途半端な気持ちで応えたくないから、1回Aと話してきたい」
真凜「こちらこそ真凜の話聞いてくれてありがとう!」
「行ってきて」
ゆっくりと立ち上がり去っていく北人を見送るとテーブルに伏せた真凜のもとに、入れ替わるように近づいてくる影があった。
__翔吾×A
翔吾「いきなりごめんなぁ」
『いやっ全然!』
『ちゃんと2人になったことなかったので嬉しいです』
翔吾「実は僕、第一印象でAちゃん挙げとったんよ」
『えっほんとですか?!』
翔吾「そんな驚く?笑」
『てっきり澪かめいめいだと…』
翔吾「澪ちゃんも挙げとったんやけど、Aちゃんとは全然話してないなぁと思ってな」
「今しかない!と思って誘ってみた笑」
『澪と私だったんですね…笑』
『女子メンバーだとタイプ真逆って言ってもいいくらいじゃないですか?』
翔吾「そう言われるとそうやな」
「でも2人ともなんか話してみたいと思ったんよ笑」
『第一印象ってフィーリングで選ぶみたいなところありますもんね』
翔吾「フィーリングって、適当に選んだ訳じゃないで?!」
『んふ笑 わかってます』
翔吾「ならよろしい」
『ちょっと翔吾くん、私のツボかもしれない笑』
翔吾「えぇ、ばかにしとる?」
『いやいや、話してて楽しいなって』
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作者名:各駅停車 | 作成日時:2021年8月13日 23時