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真凜「ただいま〜!!」
壱馬「声でか笑」
買い出しから戻った壱馬と真凜はすぐにキッチンへ向かった。
『真凜おかえり!』
『壱馬くんもおかえりなさい!』
北人「おかえり〜、食パン買えた?」
壱馬「ん、ここにあんで」
『やっと料理ができる!笑』
壱馬「今までやってなかったん?笑」
『油使えないから粉用意するとか雑用みたいなことしかできなくて…』
『あっでも、北人くんはちゃんとチキン南蛮作ってたから準備は進んでるよ!』
真凜「すごい、美味しそう…」
北人「おれここ離れられないし、3人でテーブルでサンドイッチ作る?」
壱馬「でもあとパンで挟むだけやろ」
「俺とA2人でできるよな?」
『でも真凜することなくなっちゃう…』
壱馬「あれあるやん、あのチキン南蛮の上にかかってるやつ」
北人「タルタルソースね笑」
壱馬「ああそうそれや笑」
「それ北人に教えてもらいながら作ったらええやん」
「な?」
壱馬は北人と真凜が2人になれるように仕向け、得意げな視線を真凜に送る。
真凜「っあ、真凜ゆで卵むくの得意だから!」
北人「何それ笑」
「じゃあやってもらおうかなぁ」
サンドイッチを作りにダイニングテーブルに座った壱馬とA。
壱馬「北人といっぱい話した?」
『結構話したかなぁ、まぁ2人で準備してたので笑』
『…でも』
壱馬「ん?どしたん」
観覧車のときのようにAは再び俯いてしまった。
『…真凜と仲良くなってたなって思って』
『私が北人くんと2人でいた間は真凜と壱馬くんも2人ですもんね、』
壱馬「えー? なに、嫉妬してくれてるん?笑」
『っいや、嫉妬する資格とか全然ないのにごめんなさい』
壱馬「あのな」
壱馬は作業の手を止めて、Aのほうを向く。
「俺は正直告白されたい人決まってんねん」
『…! っはい』
壱馬の言葉にAは驚いて顔を上げた。
壱馬「やけど、Aが他の男子とも話したいと思っとったとしたら、俺がずっと独り占めするわけにはいかないやん」
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作者名:各駅停車 | 作成日時:2021年8月13日 23時