宿儺の呪い

5話 ページ7

私が抱えるメガネの先輩のポケットの中から、指のようなものが落ちた。






『！！！？？？』ゾワッ







その瞬間、私とてつもない寒気を感じて後ずさった







『そ、れ.......なに.......？




ご、ごめん、悠仁。それ.......近付け、ないでお願い』








虎「A？？どうした？？Aのそんなビビってるの初めて見た.......



っていうかこれ.......」





伏「あぁ、特級呪物”両面宿儺”。その一部だ。




諸共食われなかったのは奇跡だな」








『すく......な.......？』









聞いた事はない。けど、知ってる.......なんでか知ってる







私の直感が、これに関わってはいけないと言っている。






虎「食ってどうすんだ？？うまいのか？？」







伏「馬鹿言うな。より強い呪力を得るためだ。





危ないからさっさと渡せ。」







虎「はいはい。」









悠仁が両面宿儺の指を伏黒に渡そうとした。






その瞬間に上から巨大な手が出てきて悠仁もろとも掴もうとしてきた。









「「お前は、優しくて強いから、悠仁のそばにいてやってくれ。」」









悠仁じーちゃん







なんであの時 悠仁を守ってやってくれ って言わなかったの？私が女だから？？









自分の孫を守ってやって。なんて、普通は言えないのかな。









まぁでも、私はそんなこと言われなくても、全力で守ってみせるよ。これには男だとか女だとか関係ない。








ただ悠仁が、他人のために行動できる、本気で怒ることができる優しい人だから。








この人は絶対に死んでほしくないって、思うの。









『悠仁！！！！！』






両面宿儺の指がそこにあるのも忘れて私はメガネ先輩もろとも悠仁を思いっきり押した。




だけど私の手の横で、もう一回り大きな手が悠仁を押していた。






『！！』








伏「逃げろ」








ドォォオオオン！！！







虎「A！！！！！伏黒！！！！！」

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