宿儺の呪い

43話 ページ45

『.......悠仁。絶対死ぬなよ。約束しないと共闘しない。』





虎「.......今死んだら宿儺全部食えねーだろ。死なねーよ」





『.......宿儺、悠仁を見捨てたら絶対許さないから。』






宿「ｹﾋﾋｯ.......」






私達はパンッと手を合わせ、再び特級に体を向ける






虎「しかしどーする、呪力の使い方なんてまるで分かんねぇ。」





『.......私、この前少しだけできたよ。




今ならもっと、コツ掴める気がする』






悠仁は驚いた顔でこちらを向く。






虎「じゃあそれで十分だ。とにかく今は時間を稼げれば.......！？」






『！？』






ドゴォオオン！！







特級から、呪力の壁のようなものが解き放たれ、私達は壁に埋まる





虎「ゴホッ.......なんだ、今の.......呪力のバリア.......！？」





『ゲホッ.......っ！ゆ、うじ！！』






後ろが壁だから、どちみち衝撃は来るし、あんまし意味ないけど、私は思わず悠仁に覆い被さる






ドガァアアアン！！






虎「あぁぁぁ！！ぐっ.......ｶﾞﾊｯ.......っバカ！A、お前.......俺を庇うんじゃねぇ.......！」






意識がとぎれとぎれになりながらも悠仁は私を落下の衝撃から守ってくれた





嫌だ、絶対守る。絶対死なせない。死なせたくない。





くそ、なんでだよ。あいつが呪力を使うようになってから全く手が出せなくなった。




やっぱりさっきのは遊ばれてた.......！遠距離攻撃には相性が悪い.......！





特級は力を溜め込み、呪力のバリアを一気に放出した




これ.......やばいんじゃ.......




悠仁に覆い被さるように特級に背を向ける




悠仁は失いかけてた意識を取り戻して、私の前に立ちはだかり、呪力のバリアに向け両腕を突き出した




『や......悠仁、やめ.......！』




突き出した右手は指先からどんどんと無くなっていく








やめて









悠仁を、









私からとらないで









.









ﾌﾟﾁﾝｯ









.












.









『.......領域、展開』









.









虎「.......え」









.









『”大自在天”』









.









その瞬間、Aを中心に漆黒が広がる








宿「.......おい、やめろ。」







宿儺が焦った様子で口を開いた







虎杖は何が起こったかわからないように尻もちを着いたまま起きあがれずにいた








宿「やめろ！！A！！」

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