宿儺の呪い

21話 ページ23

悠仁に殴られてバウンドした人形が、私を背後から蹴りつける





虎「うわ！？Aごめん！？」






その衝撃で前にぶっ飛んだ私は前にいた人形に顔を殴られた




ゴッッ！！！





五「うわー.......(引」





柱にもたれかかる五条先生がかなり引いているのが分かった





『いった.......』





ボタボタと口の端から血が出た





え、待って？力強くしすぎじゃない？





混乱した顔で学長を睨むと少しやりすぎたと言う顔をしていたふざけんな





夜「家族も他人のうちだろう」





悠仁は私のケガから目を離さない。





あ、そうだったこいつは.......昔から





『悠仁！平気！見た目ちょっと派手なだけで大丈夫だから！集中！！』





虎「っ.......あぁ！」





悠仁は人形に向き直ると、真剣な顔つきに変わった





夜「呪術師は、常に死と隣り合わせ。




自分の死だけでない。呪いに殺された人を横目に、呪いの肉を切り裂かねばならんこともある。




不快な仕事だ。ある程度のイカレ具合とモチベーションは不可欠だ。





それを他人に言われたから？笑わせるな！！





まだ死刑をさき伸ばすためだと言われた方が納得がいく。」





虎「！！ざけんな！俺は.......」






夜「君は！！自分が呪いに殺された時も.......






そうやって祖父のせいにするのか！！」






虎「『！！』」






こいつ.......全部知ってて今まで質問してたのか？





悠仁はじーちゃんから言われたなんて、一言も言ってない！！タチ悪ぃー！！！





こちらの人形と戦いながら私は二人の会話に耳を傾けていた








虎「あんた.......嫌なこと言うなぁ〜」はー






夜「気付きを与えるのが教育だ。」





虎「俺は.......別に.......！！？？」バキッ！！





夜「死に際の心の有り様を想像するのは難しい。




だがこれだけは断言出来る。今のままだと、大好きな祖父を呪うことになるかもしれんぞ




呪術師に悔いのない死などない。今一度問う。






君はなぜ、呪術高専に来た！」







虎「(運動も喧嘩も.......昔から人並み以上にできた。喧嘩はAに勝ったことはなかったけど.......




でもそれは、1度だって俺にしかできないって思ったことは、無い！)」






悠仁は人形のパンチを交わし、羽交い締めにする

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