宿儺の呪い

17話 ページ19

五「亡くなったのは？」





虎「じいちゃん。でも、親みたいなもんかな」





五「そっか。すまないね、そんな時に」





心底申し訳ないというふうに五条先生は謝った





この人こんなふうに謝れるんだ(失礼)






五「で、どうするか決まった？」





五条先生から話は聞いたけど、悠仁も死刑対象だったなんて.......





私は隣にいる悠仁の顔を盗み見る





悠仁は優しいからきっと、辛い道を選ぶんだろうな。





宿儺の指をそのままになんてできないだろうな。






虎「こういう、呪いの被害って結構あるの？」





五「今回はかなり特殊なケースだけど、被害の規模だけでいったらザラにあるかな。




呪いに遭遇して普通に死ねたら御の字。




ぐちゃぐちゃにされても死体が見つかればまだマシってもんだ。」






五条先生の話が進む程、悠仁の顔は歪んでいった





きっと自分がそうなったら.......って事じゃなくて、誰かがそういう目にあったら.......ってことを考えてるんだと思った





五「宿儺の捜索をするとなれば、凄惨な現場を見ることもあるだろうし、君らがそうならないとは言ってあげられない。





ま、好きな地獄を選んでよ。」





虎「.............。」









.









「「お前は強いから人を助けろ」」








虎「宿儺が全部消えればさ、呪いで苦しむ人も、少しは減るかな.......」






悠仁じーちゃんの骨を拾いながら、悠仁は真剣な顔で聞く






五「.......もちろん。」






『.............。』






虎「.............ふぅ。





あの指、まだある？」





『！！』






悠仁は五条先生から、2本目の宿儺の指を受け取った






虎「改めて見ると気色悪いなぁ」






それを喰ってんだぞお前





悠仁は2本目の宿儺の指を口に放り投げ、飲み込んだ。






五「(さて、2本目.......。10分の1か




どうなる.......)」









ドクンッ








『！！.......ゔ.......』







くそ.......少し慣れたとはいえ.......まだ呪力が溢れそうになる






目の前で悠仁も宿儺の支配に耐えてるように見えた






五条先生は私を後ろに下げ、少し構えていた





虎「くっ.......ははは.......







だぁーー！ゔえぇまっず！！笑えてくるわ！！」





『.......』ほっ





五「(確定だね。肉体の耐性だけじゃない。





宿儺相手に難なく自我を保てる。1000年生まれてこなかった逸材)」







虎「？どったの？」

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