宿儺の呪い

13話 ページ15

五「ってなわけで改めて！









君、死刑ね」






虎「！！？？」






回想と帳尻の合わない展開に、虎杖はこれでもかという程顔をしかめる





虎「回想と展開があってねぇんだけど.......」





五「いやいや頑張ったんだよ？




死刑は死刑でも、執行猶予がついた」





五条はポケットから宿儺の指を取り出す




五「これは君が食べた呪物と同じモノだ




全部で20本。うちではそのうちの6本を保有してる。」




虎「20本.......？あぁ手足で？」




五「いや、宿儺は腕が4本あるん、だっ。」




最後の言葉と同時に、五条は宿儺の指を放り投げ





呪力を当てる。






バシュッ！！






ジュウウゥ.......






五「見ての通り、これは壊せない。それだけ強力な呪いなんだ




日に日に呪いは強まってるし、現存の術師じゃ封印が追いついてない。




そこで、君だ。




君が死ねば、中の宿儺(のろい)も死ぬ。




うちの老人共は臆病でね。今すぐ君を殺せと騒ぎ立ててる





でもそんなの勿体ないでしょ？





宿儺に耐えうる器なんて、今後生まれてくる保証はない。




だからこう提言した。







.








”どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい。”









上は了承したよ。君には今ふたつの選択肢がある。








今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し、取り込んでから死ぬか。」






虎「.......！」







五「じゃ、僕は次があるから！よく考えておいてね」







虎「次？？」







五「そ！彼女もまた、君とは少し違うけど呪いの一種でね。




呪物規定○○っとれば死刑対象なんだ。」





虎「Aが！？なんでだよ！




あいつはなにも喰ってねぇし、生まれた時から人間だぞ！！」





腕を縛られているのも忘れて、虎杖は前のめりになる






五「いや？？彼女は呪いだよ。生まれた時から。





いや、それよりもぉーーっと前から。





そういう運命なんだ。」






虎「！？」






五条の言葉に、虎杖は絶望を顔に表した。





五「(フッ、自分の時はそんな顔しなかったのに.......)






じゃあ、君も来るかい？部屋の中には入れないから、外から聞くだけになるけど。





声を出さないと約束するなら、ね。」






虎「出さない！！俺も行く！！」






答えを分かってたかのように五条は笑顔を見せ、両手を合わせた。






五「よしっ、じゃあ行こっか！」ﾊﾟﾝｯ

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