☆ ページ25
「今日も暑いねー…」
「あぁ、そうだなぁ…。そこの自販機で飲み物買ってくるけど、何がいい？」
前回の試合の時と同じように、Aと二人で長い時間をかけスタジアムに来ていた。
試合を見る前から半分疲れている俺は、持っていたペットボトルが空になったと同時に、そうAに言う。
「あー、えっと…炭酸以外ならなんでも」
「分かった。先に席取って来るか？」
「ううん、ちょっとお手洗い行ってくる。買ったらここで待っててくれる？」
「ん。迷子になるなよ」
うん、とだけ笑ってAは人の増えてきた通路を歩いて行った。前を横切る人に足を止めながら、人混みに消えていく。
彼女の背中を見送ったところで、俺は目当ての自販機へと足を進めた。
「…あれ」
さっきから人が足を止めては、その自販機の前を通り過ぎていく。嫌な予感がして、俺は速足で三つ並んだ自販機へと近付いた。
"売切"
「マジかよ…」
ボタンに光る二文字。それは、一列だけにとどまらず、その下もまたその下も…。隣の自販機まで全てが同じように、売切の文字を表示していた。
サッカーの名門校同士の試合、勿論観客席は満員だ。今も、観客席に続く通路でさえこんなに人が居る。なのにどうして誰も買わないのかと、さっきから疑問には思っていたんだが…。
「…仕方ない」
Aにちょっと待っててもらうよう連絡して、別の自販機にいくか。
俺は人の流れに逆らって、自販機探しの旅に出た。
その先で、予想もしない人間に出くわすなんて知らないまま。
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狩間篤花(プロフ) - リベリさん» コメントありがとうございます！お久しぶりですー(°▽°)二人の関係、楽しんで書かせてもらっています！四章の方で頑張っておりますので、そちらもよろしくお願いいたします(о´∀`о) (2018年1月4日 22時) (
レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
リベリ - お久しぶりです!!本当にいつ見ても感動します!!風介...二人の為に...優しいですね!!どんどんいい方向に進んでいますし、二人が進展する事を願っています!!頑張って下さい!!^ω^/ (2017年10月29日 2時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - リベリさん» 心配をお掛けして申し訳ございません…！出来るだけ更新できるよう、最善を尽くして参ります(о´∀`о) (2017年9月5日 23時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
リベリ - 狩間篤花さん» わぁ...！本当ですか！？嬉しいです！！更新なさっていなかったので、心配しました...！これからも更新頑張って下さい！！ (2017年9月2日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - リベリさん» これから大会編の方も更新していきますので、よろしくお願いいたします(о´∀`о) (2017年9月1日 22時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2017年6月27日 16時
