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心配だと言うアフロディに、今の神月さんの状況を、風丸君から聞いた通りに話した。
アフロディはホッと胸を撫で下ろしたり、難しい顔をしたり、コロコロと表情を変えた。そんな風なアフロディは、初めてだったかもしれない。
それほどまでに、神月さんは彼にとって…
「アフロディー、いつまで話してんだよ。こっちもう終わったぞー！」
俺達が話を続けていると、箒とちり取りを持った男子が間に割って入って来た。アフロディのクラスメイトかな。
俺ももう部活に行かなきゃいけないし、丁度良かったかもしれない。
「あぁ、ごめんね。すぐ終わらせるよ」
アフロディは怒った素振りを見せるその子に、ふわりと笑って見せる。
「…じゃあ、俺はもう行くね」
「うん。呼び止めてごめんね」
それじゃ、と手を振って彼らに背を向ける。少し急がないと、晴矢に怒られるな。
そう思いながら早足で部室に向かった。その間も頭に浮かぶのは、神月さんのことばかり。昨日感じた神月さんの温もりが、俺の肩に蘇る。
そっと触れると、部屋でポツンと座り込む神月さんの泣き顔が俺の足を止めた。
「…」
神月さんを助けたい。そう思って俺は、警察に連絡することを決めた。風丸君に知らせた。
昨日は彼女を救えたことに酔って、気にも止めなかったけど。あの時神月さんが流していた涙は、きっと安堵からだけじゃなかったはずだ。
＿＿元々あいつ、父親にかなりなついていたし。
神月さんから、大好きな人を奪い取ってしまった。それは、彼女を守るためとはいえ…良いことだったんだろうか。
俺の気持ちを先に考えて、彼女の気持ちを後回しにしていたんじゃないだろうか。後悔したって、もうどうしようもないけど。
ずっと神月さんのことを考えてしまっているのは、きっとそれが原因なんだと思う。
「…神月さん」
会いたいよ、神月さん。今すぐに抱き締めたい。寂しくて縮こまってる肩を、俺が温めてあげたい。
俺がそうさせたのに、自分勝手だ。でも、だからこそ俺が…ちゃんと神月さんを守るから。
だから…。
「…ヒロト！」
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狩間篤花(プロフ) - 夜見さん» コメントありがとうございます(^^)楽しんでいただけているみたいで、本当にうれしいです(°▽°)これからも頑張ります！ (2017年6月3日 18時) (
レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
夜見(プロフ) - この作品とっても面白いです、何度も読んでます.....！更新頑張ってください！ (2017年5月30日 23時) (レス) id: 101aec839b (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 凪沙さん» コメントありがとうございます(^^)そんな風に言っていただけるなんて…！これからも面白いと思っていただけるような作品を作っていきたいと思います！(°▽°) (2017年5月30日 18時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - ヒロトオチということで読んでみたのですが…とてつもなく面白かったです((こんな文才が欲しいという尊敬もあるし、ヒロトのちょっとした不器用さとかみんなのキャラとか表現の仕方とか…それにストーリーも面白くてつい、一気読みしてしまいました！ (2017年5月29日 20時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
舞優(プロフ) - 狩間篤花さん» はいっ！頑張ってくださいぃぃぃ！ (2017年5月10日 22時) (携帯から) (レス) id: 7761e1fb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2017年5月4日 19時
