chapter:1 胡蝶の夢 ページ2
俺の通う高校は、地元でも有名な人気学校だ。駅が近くて通いやすい上、学力も高く名門大学からの指定校推薦もある。
毎年倍率は優に2倍を越すし、競争率はそこらの高校とは比べ物にならない。
そんな高校での生活も、二年目を迎えた。
「ヒーロトッ」
「…また宿題やってないの？」
「やってないんじゃないっ。分からなかったから教えて欲しいんだよー」
同じ施設に住んでる緑川は、俺と同じ学校に通うっていう夢…というか目標を達成するため、必死に勉強してここに合格した。
今は俺よりも賢いんじゃないかってレベルだけど、完全な文系だから、数学や科学が不得意すぎる。
それさえ出来れば、学年トップを狙えるのにな。
緑川の笑顔は俺に有無を言わさず、課題のページを開いて、はい！と差し出してきた。俺は黙ってシャーペンとノートを取り出す。
「この問題は、一年で習った公式の応用を使うんだ。だから…」
俺の視界の端、白い髪が揺れた。
「Aちゃん、おはよー！」
「Aっ、ユメアワの新巻読んだ？」
「ううん、まだ買ってない。ネタバレしないでね、テスト終わるまで買わないから」
ドキドキと心臓が高鳴る。彼女の足は、俺の方に向かってきていた。
今日は、ちゃんと…俺から言わなきゃ。
「…し、神月さんっ」
ラッキーカラー
あずきいろ
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狩間篤花(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます(°▽°)世界観としては、単眼のセレーネの平行世界…という設定になっていますので、この先の展開もお楽しみに…(^○^) (2017年4月5日 7時) (
レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 単眼のセレーネから来ました!アレスの天秤を舞台にした作品…！展開が楽しみです!にしても神月ちゃんが出てくるとは…！ (2017年4月4日 20時) (レス) id: f20ddfb271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2017年4月3日 22時
