第1章 1話 ページ2
シェルズタウン 海軍基地にて
海賊狩りのゾロが磔にされていた。
死刑の理由は、大佐の息子の飼う狼を切ったから。
「ゾロやっほー」
「てめェ、また来たのか。
殺されちまうぞ」
「私強いからへーきよ」
ゾロとは町で出会い、普通に仲が良くなった。
よくゾロの刀技を見せてもらったりしてたのだが、ゾロが突然来なくなったのを不思議に思い、海軍基地の方まで行ってみるとこの様だ。
ゾロは１ヶ月耐えるつもりらしいから、何もせずに見守ってるけど、日に日に弱ってるのなんて丸わかりだった。
「今日で9日目よ？流石に体力の限界でしょう」
「んなこたねェよ。俺は何がなんでも、１ヶ月耐え抜くんだ。
こんなところでくたばるわけにはいかねェからな」
「…そ」
全く、なんて一途な男なんだ。
かっこよすぎだろ。
すると突然、麦わら帽子の男と、ピンク髪のチビが現れた。
見物人、か。
「く…く…黒い手ぬぐいに腹まき！！！
ほ…本物だ、本物のロロノア・ゾロです！！
なんて迫力だろう…！！あれがゾロ…！！」
「あれがそうか…
あの縄ほどけば簡単に逃がせるよな、あれじゃ」
「ば…馬鹿なこと言わないで下さいよ！！
あんな奴逃がしたら、町だって無事じゃ済まないし、ルフィさんだって殺そうとしますよ あいつは！！」
「そうかしら。ゾロは悪いやつなんかじゃないわよ？」
さっきから黙って聞いてりゃ、勝手なこといいやがって。
「お前だれだ？」
「んー、ゾロの友達ってとこかな？」
「ふーん、そっか」
「あんな奴、縄が解かれたとたんに僕らを殺して、逃げるんですよきっと！！」
「殺されやしねェよ
おれは、強いからね」
「あァ！？」
なんなのよあんたら……
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作者名：ゆるだら | 作成日時：2020年3月22日 0時
