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そこに訪れた理由なんて分からない。
ただ気がつけばそこに立っていた。
『なに、やってるんだろ』
失笑のような声混じりに私はそう呟いた。
水曜日の放課後。
気付けば私は、
________体育館の前に立っていた。
京谷さんと話をしたからだろうか。
無意識に足がここに向かっていた。
少し前までは毎日通っていたはずの体育館が、酷く懐かしい場所のような気がした。
部活はもう始まってる時間だ。
体育館の中からはボールの音がひっきりなしに聞こえてくる。
私はしばらくその場に立ち尽くしていた。
浮かぶのは汗を流してプレーする選手達の姿で、
彼等と、同じ空気、同じ場所、同じ熱量で、
そこにはちゃんと自分が立っていて、
その中の私は笑ってて。
それが今は凄く羨ましい。
バレーをしたい。
彼等の勇姿を見たい。
同じ空気を吸いたい。同じ場所に立っていたい。同じ熱量を感じたい。
どんな嫌がらせだって耐えてみせるから。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、! (2月22日 12時) (レス) @page44 id: b90ce20b9b (このIDを非表示/違反報告)
natsumican(プロフ) - 更新待っています! (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年9月28日 8時