嫌われ者。5【青葉城西】

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さ「あっ！Aっ！戻ってきてたの？

ねぇ、何があったの？なんか、変な噂流れてるけど…」




教室にいなかったさよちゃんが戻って来るなり私に近づいて声をかけてくれた。




嬉しかった。




こんな中でも変わらず声をかけてくれるなんて。








『私といたら、さよちゃんまでそういう目で見られちゃうよ？』








でも、ごめんね。




そんな優しいさよちゃんの事なんて、巻き込めないや。








さ「え…？」



『ごめんね…』







私は翻して、走って教室を出た。



廊下を駆け抜ける。




私が通るたびに廊下にいる人が私を見ているような気がした。






大丈夫。






大丈夫。







走って、走って、気付いたら保健室に駆け込んでいた。









『はぁ…はぁ…』





息切れしながらドアにもたれかかる。





「おーおー、お疲れさん。」






相変わらずダルそうな雰囲気の先生がコーヒーを飲んでいた。







『ちょっと…居てもいいですか…？』







私はそう尋ねた。





「…いいよ。別に。」




私の事を知ってたのか、知らなかったのか…



分からないけど、先生はそう言って頷いてくれた。








『ありがとうございます…』









よかった。



まだあった。




私の居場所。




私が居れる場所。









大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。

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