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さ「ぃよ…」
『え?』
さよちゃんからポツリと細い声が聞こえた。
さ「遅いよ!A」
今まで俯いていたさよちゃんが、顔を上げてそう言った。
見たことのない顔をしていた。
いつもみたいな笑った顔じゃなくて、目元に沢山の涙を溜めた顔。
『!!』
そして、気づけば私はさよちゃんのぬくもりに包まれていた。
私はいきなりの事に支えきれなくてそのまま後ろに尻餅をつく。
さ「なんでっ、言ってくれないの!?ずっと…ずっと、心配でっ、わたし…」
震える涙声と熱い吐息が耳元にかかる。
それが勝手に私の涙を誘った。
『ごめん…ごめんね…』
視界がぼやけて、頬を濡らしていく。
私は抱きつくさよちゃんの背中に手を回した。
なんっていい友達を持ったんだろう。
なんって幸せ者なんだろう。
さ「A…っ」
『さよちゃん…』
さ「もっと、頼ってよっ…いっぱい、話を聞かせてよ…友達でしょっ?」
『友達で…いてくれる?』
自分の声も震えていた。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、! (2月22日 12時) (レス) @page44 id: b90ce20b9b (このIDを非表示/違反報告)
natsumican(プロフ) - 更新待っています! (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年9月28日 8時