嫌われ者。5【青葉城西】

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『ずっと分かんない事…ばっかりだよ…』






だって初めて人を好きになったんだから。







国「…」






『ねぇ、なんで…

そんなに辛そうなの？



放っておいてくれないの？



どうして私を心配してくれるの？』






国「A…」






『嫌う方がずっと楽でしょ？』






国「…」






英くんは、眉間に皺を寄せたまま俯いて何も言わなかった。



それがどう言う事なのかやっぱり分からない。



もしからしたら、今のでやっと私の事を嫌いになったのかもしれない。



それでいい。



あとは私が、好きとか恋とか全部無視して仕舞えばいい。



それで…いい。






『私、帰るね。また明日。』






私は俯いたままの英くんにそう言って踵を返した。



これでもう二度と英くんとは喋る事はないかもしれない。



私は英くんの中で最低で最悪な奴として刻まれるのかもしれない。



そう思うとお腹の上はチクチクするし、喉の奥や鼻の奥がツンっと痛むけど。



でもこれで、やっと私の初恋はお終い。



私は英くんに背中を向けて一歩足を出す。



本当に…お終い…



渋る足をなんとか…

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