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国「…無理して笑うなよ。」





そうすればそんな声が降ってきた。




私は思わず顔を見上げた。





その声がいつもより、細くて震えていたから。




見上げれば、泣きそうな顔を浮かべた英くんの姿があった。




なんでそんな顔しているのか。




私には分からない。




ただその言葉に、何故かすっと力が抜ける。








『…別に無理なんてしてないよ。』







自分の顔が引きつったのが分かった。




うまく笑えない。







国「辛いなら辛いって言ってよ。助けてって言ってよ。」




『そんな事…』






国「俺は、Aが無理して笑ってる所を見るのも、
他の人を頼ってる所を見るのも…







凄く辛い。」







そう言う英くんは俯いていた。





『どうして…英くんがそんな事言うの?』





分からない。






国「だって…」





英くんの声はやっぱり震えているような気がした。




教室の騒めきにかき消されてしまいそうなほど細い。





『…』




俯いていた英くんが視線をあげる。




英くんより15センチは低い私の視線と英くんの視線が交わった。






国「俺、Aの事が」

_キーンコーンカーンコーン







国「________だから。」








『え?何…?』




最後の一言。



チャイムに混ざって声が届かない。




聞き返せば、英くんは右手がスッと持ち上げて私の頭に手を置いた。



弾みで視線が少し落ちて視線が逸れる。






国「ごめんね。」





私は慌ててもう一度視線をあげる。




英くんは少し微笑んで私を見ていた。




分からなかった。




なんって言ったのか。




なんで謝られているのか。





なんで無理して笑っているのか。

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作品ジャンル:アニメ
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hiro(プロフ) - ひよひよさん» 本っっっ当に嬉しい!!応援されたら頑張っちゃいます( ̄^ ̄)ゞ (2020年10月2日 0時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
ひよひよ(プロフ) - 本っっっ当毎回面白い!!更新頑張ってください!応援してます! (2020年10月1日 17時) (レス) id: e32ea24965 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - ゆゆさん» 多分告った…??チャイムが邪魔さえしなければ… (2020年9月23日 22時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 国見くん…!!!絶対告った!今絶対告ったよね!!!! (2020年9月23日 21時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - たかめいさん» もうちょっと上手く伏線貼れればいいんですけど、なかなか上手くいかないです…( ̄^ ̄)豚骨ラーメンの次に、塩ラーメンが好きです。 (2020年9月19日 13時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hiro | 作成日時:2020年8月18日 11時

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