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『っ…すみません。』
私は左手を下げて、右手でボールを受け取る。
松「大丈夫?」
『へへっ…ちょっと、使いすぎちゃったみたいで。』
私はいつも通りヘラっと笑って見せた。
額に浮かぶ汗を隠すように俯いて。
京「おい!何ちんたらしてんだっ!!」
そんな事をしていると、背中に怒号が飛ぶ。
『あ、すみません!すぐもど』
松「京谷!」
私が身を翻して戻ろうとすると、一歩前にでた松川さんによって制された。
京「あ?」
相変わらず先輩であろうと、態度は変わらない。
お陰で汗が、一瞬で冷や汗に変わる。
松「上原さんマネージャーなんだから、あんまり無理させるなよ!」
松川さんが京谷さんにそう言った。
京「…」
松「大体、スパイク練なら他のセッターに頼めばいいだろ?
なんでいちいちマネージャーにあげてもらってるんだよ。」
京「チッ…ダリィ」
松「おい!京た」
『だ、大丈夫ですよ!もうすぐ切り上げますし!』
このままじゃ一束触発の雰囲気で、私はなんとか割って入る。
松「上原さん…でもっ」
『本当に大丈夫です!無理そうならちゃんと断りますから!ね?』
食い下がろうとする松川さんをなんとか笑顔で止める。
松「本当に大丈夫?」
『大丈夫です。
心配しないでください!』
私はそう言って、京谷さんの所に戻った。
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hiro(プロフ) - ひよひよさん» 本っっっ当に嬉しい!!応援されたら頑張っちゃいます( ̄^ ̄)ゞ (2020年10月2日 0時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
ひよひよ(プロフ) - 本っっっ当毎回面白い!!更新頑張ってください!応援してます! (2020年10月1日 17時) (レス) id: e32ea24965 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - ゆゆさん» 多分告った…??チャイムが邪魔さえしなければ… (2020年9月23日 22時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 国見くん…!!!絶対告った!今絶対告ったよね!!!! (2020年9月23日 21時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - たかめいさん» もうちょっと上手く伏線貼れればいいんですけど、なかなか上手くいかないです…( ̄^ ̄)豚骨ラーメンの次に、塩ラーメンが好きです。 (2020年9月19日 13時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年8月18日 11時