嫌われ者。4【青葉城西】

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そうやって連れてこられた先は、人目ない体育館裏だった。



なんともベタ過ぎるセレクトに、苦笑が漏れそうになる。




『なに…？』





奈「いやぁ？最近、何やっても無反応で面白くないなぁって思って。」




腕を組んだ、伊藤さんの顔は始終ニヤニヤ顔だ。




『…』



歩「そーそー。何やっても、平気そうで超ムカつく。」


愛「それな。もーちょっとなんか反応しろっつーの。
人形かよw w w w」




3人がゲラゲラと下品に笑う。



平気そうなフリしてないと、気付かれるでしょ。



というツッコミはもちろん口には出さない。





気付かれてもダメ。


平気そうでもダメ。



なんってめんどくさいいちゃもんだ。





『…えっと…話はそれだけかな？』





私がそう尋ねると、3人の口角がニヤリと上がった。


それにぞくりとおかんが走る。




奈「まさか」



伊藤さんのその一言で、斎藤さんと梶原さんが私の両脇に回って、体と頭を抑える。




『！？』



ガッチリと抑えられた体に恐怖が募った。









奈「ちょーっと、制裁を加えてやろうと思って。」









伊藤さんがそう言ってポッケに手を突っ込む。






『…何をっ』








そして、その手に握られていたものを見て、私の恐怖心はピークを迎えた。

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