嫌われ者。3【青葉城西】

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国「上原！」




体育館の玄関を出たところで呼び止められる。



振り向けば、エナメルバックをからった国見くんと金田一くんが並んで立っていた。



『国見くん、金田一くん…まだ居たんだ…』


国「ちょっと、忘れ物取りに戻ってた。」


『そっか…えっと…気をつけて帰ってね？』



かける言葉が分からなくて、笑ってそう言った。



国「あのさ！俺たち、今から飯食べに行くんだけど…」


『うん？』


国「よかったら上原も来ない？」



『え？』
金「えっ！」



国見くんの言葉に私と金田一くんの声が被る。



国「嫌なら別にいいけど。」



『いやっていうか…えっと、いいの？私が行っても。』



私はそう言いながら金田一くんに目配せする。


目が合うと、金田一くんは気まずそうに視線を泳がす。



ご飯のお誘いは普通に嬉しい。



でも、国見くんとは喋る事も多いが、金田一くんとはあまり喋った事はないし、


試合後なんて、2人で積もる話もあるだろうし、ただのマネージャーがお邪魔するのはかなり気が引ける。



何より気まずい。



国「金田一、いいよな？」


金「いや、別にいいけど…」


国「ほら、だから行こ？」



『あ、うん…じゃぁ、行こう…かな？』



そう言えば国見くんは嬉しそうな表情を浮かべた。

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