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『大袈裟です。
でも、牛島さんに言ってもらえると嬉しいですね。
そう言えば、白鳥沢のセッター、瀬見さんじゃなくて2年生のセッターなんですね。』
牛「あぁ。2年の白布だ。」
『中学大会では見た事ない選手ですけど…彼も鷲匠監督のスカウトですか?』
白鳥沢の鷲匠監督は、実力主義で有名な監督だ。
複雑な戦略より、シンプルなパワーを重視する。
よって、スカウトにも力を入れており白鳥沢には、中学時代からそれなりに名の通った選手が多く所属している。
3年セッターの瀬見さんもその1人だ。
しかし、昨日一昨日とセッターを務めていた選手は、中学大会では見たことない選手だった。
試合を見る限りじゃ、スパイカーのプレーを見せつけるような控えめなセットアップで、
強気でセッターとして目立つタイプの瀬見さんより白鳥沢っぽいセッターではある。
でも、私は瀬見さんのセットアップも結構好きだったから少し疑問だった。
牛「いや、白布は高校からの一般入学生だ。」
『へぇ…そうなんですね。』
鷲匠監督が一般入学生をレギュラーで起用するなんて珍しい。
それだけその選手が、白鳥沢にハマっていたのか。
まぁ、わざわざ難関高と名高い白鳥沢に一般で入学している時点で凄いことだけど…
私は頭の隅に白布と言う名前を刻む。
「牛島さん!アップ始まりますよ。」
そのタイミングで、後方から牛島さんを呼ぶ声が聞こえる。
牛「あぁ。すぐ行く。上原、次は試合の時に。」
『あ、はい。また後で…』
そう言うと、牛島さんは私の脇を通って後方に消えていく。
本当に3年前と何も変わってない。
自信に満ち溢れているところも、少し天然っぽいところも、そのまんまだ。
プレーも中学のスタイルのまま、さらに、パワーや技術に磨きをかけてるって感じだし。
背も高くて、ガタイも良くて、バレーの才能もあって、極め付けは左利きなんて。
バレーの神様は、万物を与えるにも程がある。
そりゃ、あんな神様に推されてるような努力じゃ勝てない相手なんて、腹が立つだろう。
及川さんがムキになってるわけも頷ける。
なんて、少し脳内で分析する。
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羅那@オタクちゃん(プロフ) - やばい菅さん推しからしたら148話死にます(^q^) (2023年3月22日 10時) (レス) @page50 id: b06493af76 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 推しの嫁になりたい日向斗さん» 本当だ!?ご指摘ありがとうございます(^^)助かります! (2020年9月4日 21時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
推しの嫁になりたい日向斗(プロフ) - 105話の最後の文、春高じゃなくてインターハイだと思います!間違えてたらすみません! (2020年9月3日 16時) (レス) id: c282c8b216 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - わたぬきくん。さん» 気付いていただけて嬉しいです…(//∇//) (2020年8月30日 20時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - 114話の国見くんのセリフでオチを確信しました。← (2020年8月30日 13時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年7月16日 0時