嫌われ者。3【青葉城西】

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インターハイ予選、3日目。



昨日、烏野をフルセット戦い抜いて勝ち抜いたあと、2戦目の泉石高校をストレートで下し、青葉城西高校は3日目の決勝戦へと駒を進めた。





『やっぱり、人多い…』




コートに足を入れた瞬間1日目2日目とは違う空気に包まれた会場に、圧倒された。



堂々とセンターに立ったコートと、沢山の人で埋まった客席。


特に白鳥沢側の応援は、チアと吹奏楽付きで相手チームをアウェイにさせる程だ。



国「やっぱり、県大会でも決勝となると人集まるんだね…」



いつもと変わらない風の国見くんが隣でそんな事を言った。





『そうだね…』




去年は、岩手県大会決勝を選手として出場したが、中学の大会ではそこまで注目される事はなかった。


流石に、全国大会まで行けば高校のスカウト等も兼ねて、客席もそれなりに埋まるけど。


やっぱり、高校の大会は中学とは違うんだと言う事を改めて実感する。




国「緊張してる？」


『結構…
私がコートに立つわけでもないのにね。


国見くんは、いつもと変わらないね。』




国「まぁ、俺はあんま緊張とかしない。
金田一はさっきからガチガチに緊張して、行ったり来たりしてるけど。」




そう言われて見渡せば、確かに金田一くんの姿は見当たらない。




『だ、大丈夫かな…』


国「さぁ？」



『あはは…』




北一中なら中学の時、それなりに場数踏んでるはずなのに。



まぁ、試合までにはきっと戻ってくるだろう。



公式練習が始まるまで、まだ1時間程余裕もある。

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