HOWEVER-5-

-10-sawa ページ10

「みんなが頑張ってるから私も負けない！って思えたんだよ……………みんなに背中押してもらえて本当に感謝してる」


そう言ってにっこり笑った博子はなんかぐんと大人っぽくなった気がする。

いつも私や麻也達が冗談言ってわいわいしてる時、博子はそばでニコニコずっと笑ってた。たまに真司や麻也からいたずらされてむくれてみたりするけれど(笑)
のんびり屋の博子が留学するって聞いた時は本当にびっくりして、心配で、麻也に当たり散らしたっけ(笑)


博子が転校して来て毎日が本当に楽しかった。
麻也と真司と内田と博子と５人で馬鹿言って騒いで、けんかもしたけどそれでも毎日が楽しいの連続だった。


ずっとこんな生活が続けばいいなって思ってたのはきっとみんな一緒。
でも、私たちは前に進まないといけない。


博子はイギリス。
私は静岡。
内田は茨木。
麻也は名古屋。

そして真司は大阪・・・・・・・・・


それぞれがいろんな思いを胸に歩き出すことを決めた。



博子がいたから私もずっと閉じ込めていた自分の気持ちを伝えることができたんだ。


真「お前に対する気持ちは恋愛よりももっと深いねん」


真司の言った言葉、今は最高の褒め言葉だって思える。
ずっと終わる事のない気持ち。

「愛情」でもなく「友情」ともちょっと違う。


いつかその気持ちを言葉にすることができたら、私も博子みたいにまた一歩進めるようになれるのかな・・・・・・・・



「あ・・・・・」


隣に座っていた博子の声がワンオクターブ上がったのがわかる。



砂「やっときたね(笑)」


眠そうな目をこすりながら内田がこっちに向かって歩いてくる


嬉しそうにうなづく博子を見ているとこっちまで幸せな気持ちになってくるよ。
この二人にはずっとずっと幸せなままでいてほしいな・・・・・・

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