５話目 ページ5
｢にしてもさ･･････フジってば項目作りすぎじゃない･･･？これ｣
執事の名前を呼びながら国王、もといヒラは目の前の書類に対し文句を呟く
｢俺はこんなに必要ないと思うんだけどなぁ
フジは用心が過ぎるんだよねー｣
書類を机の上に投げ捨てて、他の書類へと目を移す
あるのは『建設予定表』等の建物に関するものだった
これもフジが作ったものだが、ヒラは一目見た瞬間に興味を無くしたようになった
まだまだやる事は残っている筈なのに、つまんなさそうに椅子の背もたれに寄っかかる
｢なーんか、血肉が踊るような出来事はないのかなー？ま、そんな血なまぐさい事じゃなくてもいいけど、面白い事起きて欲しいな｣
そんな独り言を呟いていた時
ふと後ろに誰かの気配がした
｢････････････誰？｣
ヒラはそう聞きながら後ろを振り向くと
その気配は光の速さでヒラの目の前までやって来た
｢･････････｣
そのまま無言でナイフを首に突き付けられた
いや、よく見るとこれはナイフではないのかもしれない
刀にしては短いけど、ナイフよりは長い
小太刀ってやつなのかな･･･？
この国にはあんまり広まってないよなぁ
とかと、状況には似合わない事をヒラは考えていた
目の前の人はヒラの首に小太刀を突き付けながら言う
｢あなたを殺しに来ました｣
凛とした綺麗な声だった
女の子かな･･････？とヒラは考えた
この状況を考えれば殺しに来たのはさも当然の事なのだが、そうなのであればさっさと一思いにやってしまえばいいものを、未だそいつは手を動かさない
｢どうしたの･･････？｣
不思議に思ったヒラは相手の顔を見る
今まで暗くて見えなかった相手の顔は、雲に隠れていた月の光が出てきて、見えてきた
それはとても整った顔だった
瞳は何も写してないように見えるのに、ヒラを真っ直ぐと見つめる瞳は何かを言いたげそうで
美しいと初めて思えた
相手はそのまま無表情のまま口を開く
｢あなたを殺しに来たのです･･････
でも･･････愛してます｣
その子が言った言葉はこんな場面には似合わない言葉だけれども、その瞳は嘘をついている様には見えなかった
何故そう言うのか聞きたくなったヒラは言おうとする
｢ねぇ･･･君は･･････｣
･:*+.(( °ω° ))/.:+･:*
ここまで伸びるとは思ってませんでした！
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M - とても楽しく読ませてもらってます！ 風邪・・・大丈夫ですか！？ 更新楽しみにしてます！ (2016年1月2日 19時) (
レス) id: d99ed14ebb (このIDを非表示/違反報告)
七緒(プロフ) - Yさん» ありがとうございます！ただいまちょっと風邪を引いて更新遅くなりますが、これからもよろしくお願いします！！ (2015年12月24日 16時) (レス) id: 31cfbfabde (このIDを非表示/違反報告)
Y - 毎回拝見させて頂いています！ (2015年12月24日 14時) (レス) id: 1294fadc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七緒 | 作成日時：2015年12月14日 0時
