２話目 ページ2
この国は『狂った王国』として有名だ
3人の名前を取り『ヒジキーランド』と皮肉った呼び方もされている
何故そうなったかと言うと･･･
ある1つの国がたった3人の男によって侵略された
1番背の高い男が笑いながら、建物を破壊していく
くねくねした男は少し苦しそうに、草木に火をつける
最後の人畜無害そうな男は、何故か地下を掘り始めた
国民は家も思い出も大切なものを壊された
(次は自分達が殺られる･･････)
そう思った者が大勢だった
だかある1人の国民が気付いた
｢おい･･･アイツら･･････誰1人として人を殺してねーよ･･･｣
そう、男達は物や自然を壊していったが
殺人は1つも行ってはいなかった
国民は寧ろそちらの方が怖かった
何かあるのかもしれない･･･
そんな恐怖心に駆られていると
｢もっしー！みなさーんここに入ってねー｣
身体中を土だらけにしながら人畜無害そうな男は言いながら、ニコニコと笑い国民の手を引いて地下へと誘った
国民はそこの地下に閉じ込められた
食糧、寝床など生活に必要な物は全て揃っていた
あの短時間であれだけのものを用意できるこの周到さ
笑顔で国を滅ぼしていく姿
彼らに怯えながら暗く湿った地下で国民は数日間過ごした
ある時、地上への扉がふと開き
｢もう、出てきてもいいよー｣
笑顔の男が｢こっちこっち！｣と言いながら国民を導く
蝙蝠の多かったあの湿った地下から
久しぶりの陽の光、綺麗な空気
｢やっと帰ってこれた･･･｣そう思った国民は光に目が慣れた頃、絶望した
何故なら戻ってきた国はもう、自分達の知っていた国ではなかったのだから
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M - とても楽しく読ませてもらってます！ 風邪・・・大丈夫ですか！？ 更新楽しみにしてます！ (2016年1月2日 19時) (
レス) id: d99ed14ebb (このIDを非表示/違反報告)
七緒(プロフ) - Yさん» ありがとうございます！ただいまちょっと風邪を引いて更新遅くなりますが、これからもよろしくお願いします！！ (2015年12月24日 16時) (レス) id: 31cfbfabde (このIDを非表示/違反報告)
Y - 毎回拝見させて頂いています！ (2015年12月24日 14時) (レス) id: 1294fadc18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七緒 | 作成日時：2015年12月14日 0時
