最低な彼 ページ7
電話をかけたとか言いながら未だに動けない私
やばい、携帯を持つ手が震える
手汗も半端ない
ただ電話するだけなのに・・・
３人と別れたままこの状態でいる
そろそろ、寒くなってきたな・・・
繋がらない可能性もある
もしかしたら、連絡先も消されてるかも
考えたらたくさんマイナスな事がたくさん出てきた
けれども、あの人達が一緒にいてくれたから
心配してくれて、話を聞いてくれたから
私に勇気をくれたから
｢やるしか・・・ないよね｣
どんな事になろうとも、前に進むしかない
今度こそ覚悟を決めてようやく、私は電話をかけた
プルルルル
｢・・・・・・｣
『もしもし・・・』
｢も、もしもし｣
で、出てしまった
自分からかけたくせに焦ってる
｢あの・・・｣
『ごめんなー』
｢え・・・？｣
何を謝ってるのだろうか
もしかしたら、あれは浮気じゃないとか？
妹・・・だったりとか・・・なのかな
少し希望を抱いて彼の言葉を待った
『本当はな、俺・・・浮気してたんだ！』
その希望はすぐに打ち砕かれてしまった
自分で覚悟はしてたつもりだったが、本人に言われてしまったら目の前が真っ暗になってしまう
｢理由・・・聞いていい？｣
声が少し掠れてしまっていた
でも、大丈夫。涙は出てないから
『お前さ・・・付き合って三ヶ月なのに、キスも何もさせてくれなかったじゃん』
｢それは・・・｣
『一緒にいてもあんまり楽しそうじゃなかったしさ。』
彼とは趣味が合わなかったのだ
私はゲーム等が好きだけど、彼はゲームが嫌いだったみたいで、私はゲーム好きを隠してきた
｢それでも・・・私は好きだったんだよ｣
『お前と一緒にいるよりも、他の女の子と一緒にいた方が楽しいからよ。こんな気持ちになった時点でもう好きじゃないって気付いたんだよ』
泣かない
｢じゃあ、なんで？私を振ってくれなかったの？｣
『だってさ・・・お前顔はいいじゃん？』
泣かない
『そっちの方がオレの地位もグレードアップ？みたいな？』
泣かないよ
だって、これは私のせいだから
こんな人だって気づけなかった私のせい
彼の話を聞いていたら心がふっと冷めてきた
もう大丈夫。大丈夫
｢もう、いいよ。お願いします。私と別れてください。｣
『ちっ、わかったよ。んじゃーなー』
悪びれる素振りもなく、電話を切られた
何だったのかな？もう何がなんだかわかんないかなってきた
泣く気力もなくそのまま呆然としていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お餅 - レトさん可愛い!!そして主人公が可愛い!!これからも頑張ってくださいね (2015年12月12日 12時) (
レス) id: 9e2e951bbf (このIDを非表示/違反報告)
七緒(プロフ) - ^×^*さん» 続編頑張らせていただきます！少し書き溜めてから出すのでもう少しお待ちください！応援はとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2015年12月10日 20時) (レス) id: 31cfbfabde (このIDを非表示/違反報告)
^×^* - 続編(`ω´)ｷﾀｺﾚめっちゃ嬉しいです!更新心待ちにしてたので…これからも一年とかじゃない限り更新待ってます…頑張って下さい〜\>д< (2015年12月10日 17時) (レス) id: 190b3bbb4f (このIDを非表示/違反報告)
七緒(プロフ) - ^×^*さん» ありがとうございます！文才があるなんて照れますね！更新出来る限り頑張っていきます！よろしくおねがいします！ (2015年12月7日 21時) (レス) id: 31cfbfabde (このIDを非表示/違反報告)
^×^* - わあぁ…ハマりました…何より文才がありますね!!((上から目線すいません とにかく七緒さんの創る文好きです!更新楽しみにしてます! (2015年12月7日 20時) (レス) id: 190b3bbb4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七緒 | 作成日時：2015年11月21日 11時
