Q.真白といえば ５ ページ5
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【⠀佐久間:強い子 】
『いやあ、君たちすごい良かったよ』
深澤「あ、澤田さんお疲れ様です！ありがとうございます！」
俺とAとふっかが笑顔でお礼を言うのは某有名音楽番組のプロデューサーさんで。わざわざ楽屋に出向いてくださった彼はこういう時接待するのが得意なふっかに任せて、俺らはにこにこと澤田さんの話を聞いていた。
澤田「いやあ君真白Aちゃんだよね。女の子なのにすごいね」
「ありがとうございます」
澤田「俺がジャニーさんなら君みたいな子をこんなグループにいれないで個人でデビューさせるね。可愛いしスタイルいいしグラビアとか出せば飛ぶように売れると思うよ」
「……」
ぎゅっ、と握られる俺の小指。一瞬彼女の表情に苛立ちが見えた気がしたけど、見間違えかと思うほどにこやかな笑顔になっていた。
「お褒めいただきありがとうございます。私も自分の顔とスタイルと他の女の子より高めの身長と全部活かしたくてSnowManに入ったので。もし仮にグラビアのお仕事を受けた際には澤田さんにお願いしますね」
澤田「ふんっ、まあ言った通り、俺グラビアも撮れるからそんときはよろしくねAチャン。キワドイ水着とか用意しとくから」
「ふふ、お疲れ様でした」
バタンと閉じたドア。この業界ではまだまだAみたいな若いアイドルの女の子はああやってセクハラまがいの発言を受けるのはよくある話で。特にAは色んなところから心無い批判を受ける姿を俺らは何度も見てきた。
「さ、帰ろ帰ろ」
佐久間「……A……」
「え、佐久間くんどしたの」
佐久間「ばか、震えてるじゃん」
「……震えてないよ」
強がる彼女を思わずぎゅっと抱き締めた。
「大丈夫、よくある話だって」
佐久間「……あんなの、よくあっちゃいけない話なんだって」
「……そうなんだけどね。
私、自分だけがああやって言われるのは慣れたんだけど、SnowManまでバカにされてそこがすごい嫌だったの。大好きなみんなを侮辱されて。だから絶対あいつに敬語使わすくらいすごいアイドルになるんだ……」
深澤「さすがA。いいこと言った」
佐久間「お前は本当に強い子だよ。絶対俺らでトップアイドルになろうな」
「……うん！」
＊
真白A(23歳)
SnowManのメンバー。イメージカラーは水色。東京都出身。身長167cm。数少ない女性ジャニーズ。チャームポイントは左目尻のホクロ。
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作者名：だ い .*･ﾟ | 作成日時：2020年12月17日 15時
