雪女、真白ちゃん【SnowMan】 (ページ20)

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仕事初めは向井康二１ページ20

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向井「っ、シロちん〜！」

「こーじくん…………くるし……」

向井「なんで！シロちんの帰省に俺を呼んでくれへんかったんや！俺も行きたかった！めめばっかりずるい！」

私を抱き締めて「なんでや！」って肩に額をぐりぐりと押し付けてくる背の高い子犬のこーじくん。

「だってこーじくん誘ったけど予定あるって言ってたじゃん」

向井「…………せやったわ」

このオトコは私がちゃんと誘ったことも忘れてるなんて！「も〜！こーじくん！」と強めに言うと今度は「あ〜〜！ごめんなあ〜！」ってぎゅうっと抱き締める。

「今度一緒に行こうね。うちのお父さんがね、こーじくんのこと大好きなんだよ。「向井くんは面白いな」ってよく言ってる」

向井「っ！俺も真白パパ好き！会ったことないけど」

「そうね(笑)」

＊

仕事初めのお相手はこーじくんで、テレビ収録のお仕事だ。私たちはVTRでの出演だけど、この番組にいらしたゲストさんから依頼された物を調査しに行く。

というわけで、さっそくロケバスへと乗り込んだ。

1番後ろの席に座り、ヘアメイクも整えたところで渡された台本とだいたい同じことを説明される。

「じゃあ撮りまーす」とディレクターさんのカウントが始まり、こーじくんが息を吸う。

向井「どうも、SnowManのみんなの万能調味料こと塩麹よりも向井康二です！」

「同じくSnowManの真白Aです〜！」

向井「さて僕たちですね、スタジオゲストであるMINAMIさんのご依頼でとあるところへ向かっております。シロちん分かりますか？」

「結構ね、都心から離れて行ってるんですが……どこでしょうかねぇ？」

向井「どうやらMINAMIさんなんですけどね、水族館がお好きということで。もしかして……？もしかするんじゃないかと。

ちなみにシロちんは水族館好きですよね」

「真白は大好きですね。前はこーじくんとも良く行ってました」

向井「あー行ってたね！あの、これJrの頃の話なんですけど、僕がお仕事で東京に来たときシロちんとよく仕事終わりとか遊んでて。シロちんが「水族館に行きたい」ゆうから「ええよ」ゆうて付き合ってたんですよ。ほんならね、この子ペンギンが好きなんですけど、「こーじくんこれ一緒につけよ！」ってペンギンのキャラクターのキーホルダーをね、手渡してくるんですよね。誰が買う思います？俺なんですよ(笑)」

「んふふふ、実はこの頃から向井康二は私のお財布なんです……(笑)」

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