スキンシップ大論争 １ ページ16
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「阿部くん、私と手繋げる？」
どこまでスキンシップが出来るのか。そうAが言い出したのがきっかけだった。
たまたま一緒に飲んでたメンバーがお手洗いに出ていった2人きりの個室に、変な空気が流れる。
阿部「……いや、繋げる…と思うけど」
「本当？じゃあ繋いでみよ」
阿部「まっ、待ってA。急にどうしたの？」
「いや私と阿部くんって結構長いのにあんまりそういうスキンシップとかしたことないなと思って」
阿部「言われてみれば確かにそうだけど…」
「ね？ほら繋ご？」
差し出される小さくて可愛い手。きっと酔ってるからだなあと思い緊張しつつも付き合うことに。
「ふふっ、阿部くんの手おっきいね」
触れる掌。……待って、変な汗出てきそう。
阿部「Aはちっちゃいね」
「身長ちっちゃいからかなあ」
阿部「はは、かもね」
「……じゃあ次は…」
……ぎゅっと指が絡まる。
「えへへ、恋人繋ぎ〜」
阿部「っ、！」
アルコールで少し赤く染まった頬に恥ずかしがるような笑顔とその言葉は反則すぎないか…。
阿部「…あ、かっ、か可愛いネイルしてるね」
はぐらかすようにネイルの話を振ったのに「前に阿部くんが可愛いって言ってたの参考にしたの」って返されて、逆にこれはダメだ。
「恋人繋ぎまでいけたねぇ。次はぁ」
阿部「っ！？えっ、ちょっもうよくない？」
「阿部くん、まだ手繋ぎだよ？まだいけるでしょ」
焦る俺とは対照的に、余裕ある笑顔で体を起こすA。何？なんて思っていると
「阿部くーんっ」………跨がれてハグされていた。
「すきぃ」
阿部「………」
……落ち着こうと、深い呼吸を繰り返しながら頭の中で円周率を唱える。
とりあえずみんな早く帰っ……てきちゃダメだ！この状況は確実に誤解を招くっ！
阿部「Aっ、ほらっとりあえずハグ出来たから降りないとっ…」
「………」
阿部「…えっ寝てる？」
___マジか！
思わず起こそうとAの体に触れた時だった。
�眞蓮屬佞燭蠅箸眞戮�なってごめんね〜！」
京本「さっくんが悪いんだから！」
佐久間「え〜なんでよ(笑)」
___1番恐れていたことが起きた…。
�眞蓮屐帖弔┐叩�」
佐久間「はははっ(笑)」
京本「！…2人ってそういうこと…？！」
阿部「ちがっ、誤解なんだよぉっ」
その後、俺らが付き合ってるんじゃないか疑惑はしばらく消えなかった。
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作者名：だ い .*･ﾟ | 作成日時：2020年12月17日 15時
