【可愛い】と【猫】１ ページ11
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『今日の取材のテーマがですね、「バレンタイン」と「可愛い」なんですが、最近可愛いと思ったこと何かありますか』
宮舘「最近可愛いと思った話ですか…」
ふと顎に手を置いて考える。意外と難しいですね、なんて笑っていた時に視界の端に入った、
「舘様って何に可愛いと思うんだろ」
…俺の思う"可愛い"。
宮舘「_____今ここにいる猫ですね」
「っ、！？」
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今日は俺とAと翔太で、時期的には早いけど「バレンタイン」をメインテーマに「自分が思う可愛いコーデをそれぞれに施す」という雑誌の企画をやっていて。俺は翔太、翔太はA、Aは俺にと決まった。
宮舘「翔太はこのくらい可愛さを求めてもいいと思うんですよね」
渡辺「えっ、 舘さん決めるの早くね？」
「待ってその色のパンツ可愛いね。しょっぴーくん絶対似合う」
俺は翔太に俺らしさを交えた赤地のセーターと白い蝶ネクタイ、グレーと白のチェック柄のストレートパンツという可愛らしさ満載のコーデに。
「舘様はね、普段あんまりカジュアルな服を着てるイメージが無いんですが、そんな舘様でも着こなせて今回のテーマである可愛いさを兼ね備えたカジュアルコーデになっております」
宮舘「ってことで着てみました」
「……待って、舘様すごい似合ってる！素敵！」
Aは俺にキャメル色のセットアップに白いパーカーと赤のハイカットのスニーカーのコーデで。スタッフさんからも「可愛い」と評判が良かった。
渡辺「…俺、可愛いがわかんねぇんだよなあ……」
「え？しょっぴーくんが可愛いって思うコーデでしょ？」
渡辺「いや、Aは何着ても可愛いのよ」
「…嬉しいけど企画倒れになるから」
最後は翔太が選ぶAのコーデ。うーんと悩みながらも色々な服を手に取っていく。
渡辺「…冬だし、ド定番だけど白のモコモコ可愛いんだよね…」
宮舘「いいじゃんそれ。うさぎみたいでAに似合いそう」
渡辺「やっぱり？」
翔太が手に取ったのは白いファーがついたポンチョ。
渡辺「後はこれとこれと……」
翔太のセンスでどんどん着飾られていくA。……でも。着替えたAはすごい眉間にシワを寄せて戻ってきたし、スタジオはザワついた。
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作者名：だ い .*･ﾟ | 作成日時：2020年12月17日 15時
