Q.真白といえば １ ページ1
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【 岩本:ちっちゃい 】
「……ひーくん」
ライブが終わり一気に疲れたのかシロは座りこんで動こうとしない。それどころか上目遣いで俺を見上げてきた。
佐久間「はい、Aおっきしようね〜」
「佐久間くん、私はもう立てないよぉ」
佐久間「立てない？」
「立てない。ひーくんのおんぶで帰る」
岩本「何でだよ(笑)」
「ひーくんの広い背中に埋もれて帰る…」
しゃーないなと目の前で屈むと、嬉しそうに腕を伸ばすシロ。ずしりと感じた体重に冗談交じりに「重っ」と呟けば飛んできそうになる脚。
佐久間「Aちっちゃいから見えなくなるんだよね(笑)」
「忍法、隠れ身の術だよ」
佐久間「Aは忍者だったのかあ！」
事務所内でも高身長グループに分類される俺らの中に入ってきた佐久間より小さいシロは、佐久間と翔太と一緒に「ちっちゃいものクラブ」を結成しているらしい。
「…ひーくん、寝る…」
岩本「はいはい。楽屋で寝ろよ」
佐久間「じゃあ寝ないように佐久間が手を握っててあげますよ？マドモアゼル」
「…佐久間くんは小指だけ」
岩本「んふ、佐久間は小指だけだってよ(笑)」
佐久間「……こ、小指だけでも嬉しいけどな！」
＊
【⠀深澤:甘い物が好き 】
深澤「A〜？」
康二の隣で気持ちよさそうに寝るAの肩を揺らすと、Aはゆっくりと目を開けて、ゆっくりと焦点を俺に合わせた。
深澤「今日ね、Aが好きそうなケーキ買ってきたんだけど食べない？」
「…ケーキ……」
深澤「うん、ケーキ」
「……食べる…」
深澤「じゃあ俺の隣おいで」
「……ん、」
ポンとソファを叩くと、よたよた歩いて隣に座るA。眠気と戦いながらもケーキを食べてくれる姿を思わず見ていると、ちょっと離れたところで康二がふふっと笑う。
向井「ふっかさんなついてくれない子供を一生懸命物で釣ってるおじさんやな(笑)」
深澤「実際物で釣ってるからいいんだよ。康二は隣で寝てくれるけどさ、俺はこうまでしないとコイツ隣にさえきてくれないからね？」
向井「まあこの子はふっかさんにそこまでさせるなんて罪な子ですね♡」
深澤「ホントだよ……
あ、Aどう？美味い？」
「…めちゃめちゃ美味しい…ありがとうふかさん…」
深澤「っ、可愛いからもうイイ」
向井「チョッロ(笑)」
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作者名：だ い .*･ﾟ | 作成日時：2020年12月17日 15時
