女の子の日 ページ12
朝、目を覚ますとお腹がいたくて、さらに下半身に違和感を感じた。
同棲してる宏規にバレないようにトイレに行き、確認するとやっぱりそうだった。
貴方「はぁ…やっぱり……」
私は基本的アレになると腹痛が激しいタイプ。
ほんと、今日仕事休みで良かった……
なんて考えてたけどよく考えたら宏規も休み。
昨日の夜は一緒に出掛ける？とか言ってた。
とりあえずトイレから出てまだベッドで気持ち良さそうに寝ている宏規を起こす。
貴方「宏規ー！朝だよ！」
全然起きない。ただでさえ生理痛でしんどいのに…
相変わらず起きてくれないし、お腹痛いし、ついに座り込んでしまった。
すると上から柔らかい、優しい声がした。
宏規「おはよ……ん？どうした……？体調悪いの……？」
目を擦りながらまだ眠そうに言ってきた。
貴方「あ……おはよ。ちょっと、お腹痛くて……」
誤魔化すようにそう言えば、宏規は何か考えたような素振りをして、口を開いた。
宏規「もしかして……生理……？」
いやまって、私オブラートに包んだよ？
せめて女の子の日って言おうよ。
貴方「あながち、間違ってない……」
少し……いやかなり恥ずかしい。
恥ずかしさが勝って下を向いてると、急に私の身体が宙に浮いた。
と思ったら直ぐに柔らかいもの……ベッドに寝かされた。
宏規「今日は二人とも仕事ないから、休んでていいよ。」
と言いながら頭を撫でられる。
お腹痛いけど宏規が頭を撫でるのが気持ちよくて、寝てしまった。
宏規「おやすみ。」
目が覚めるとすぐ横に宏規の顔があり、せっかくの休日は二人で過ごしたかったのかなって思うと、申し訳なくなってしまった。
貴方「宏規、ありがと……」
起きてたとしても聞こえないぐらいの小さな声で、呟いた。
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作者名：ゆうか | 作成日時：2020年4月29日 11時
