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［雅にぃside］
胃洗浄って、
死ぬほど苦しいって聞くもんね…
もうね、智にぃ見てたら可哀想になってきちゃう。
抑えられても…抑えられても…全力で抵抗を続けてる。
スタッフ総出で抑制してるけど、処置が思うように
進まないみたい。
翔にぃが「このまま中途半端だと、苦しい時間が長引いて
余計に辛いんだよ？」って、智にぃの涙を拭きながら
説得してるけど…
智「…っ、んっ、んー！」
翔「智にぃ…」
少しでも処置が進みそうになると、ものすごい力で暴れて…
でもね、やらないワケにはいかないから。
医「ごめんねー…頑張ろう」
智「…っ、んぐっ…げほっ…おぇっ…ん、んー！」
暴れようが、怒ろうが、お医者さんが容赦なくチューブを
突っ込んでいく…
看護師さん達は、抑制しながらも「苦しいですね」
「頑張りましょうね」「力抜いてくださいね」って優しく
声を掛けてくれてる。
智「…っ、げほっ…い、やだ…っ、んー！んぐっ…」
翔「ん、嫌だけどね…これ頑張るしかないんだよ…」
翔にぃも説得を続けながら…
智「…っ、んっ、おぇっ…げほっ…やめ…」
翔「ん、辛いね…頑張ろう」
大粒の涙を零しながら、必死に抵抗をする智にぃ。
どうすることもできない翔にぃも辛そうで…
でも、そこはさすがお医者さん。
的確な言葉で優しく励まして、説得して…
翔「そろそろ終わるからね…」
智「…っ、げほっ…んっ…おぇっ…っ、んっ…」
医「よく頑張ったね」
無事に胃洗浄を終えることができた。
んだけど…
「…えっ。笑」
翔「絶対嫌がるよね…」
次は尿道カテーテルだと…
智にぃは処置台の上でグッタリとしているけど、次に
されることを知ったら、また抵抗してくるだろうな。
そんな予想をしたけれど、案の定…
智「やだ…もういいよ、放っておいてよ…」
翔「そういうワケにはいかないでしょ？」
智「絶対やだ。もう絶対やらせないから」
翔「智にぃ…」
智「やだ！」
処置台の上で体を丸くして、絶対に動こうとしない。
羞恥心があるだろうから…って、翔にぃが配慮して
スタッフさん達はいなくなってくれたのに、これじゃあ
進められないよ…
何を言われても「嫌だ」「やらない」の繰り返し。
翔「やりたくない気持ちは分かるけど、絶対に必要な
処置だから…」
智「知らない！なに言われたってやらないからね」
翔「もう…」
智にぃは頑固だからね…
でも、無理矢理にでもやられることも理解していると
思うけど。笑
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作者名：空
| 作成日時：2020年3月16日 21時
