3232.【2】 ページ32
［雅にぃside］
あの後、双子にLINEと
置き手紙をして、すぐに家を出た。
智にぃが落ち着いていれば、俺は留守番でも
よかったんだけど…
「病院行きたくない」ってごねるから。笑
智「…大丈夫、って、言ってるの、に…」
翔「いや、家で様子見るってレベルじゃないから」
智「…」
智にぃが「病院は大袈裟」「大丈夫だ」って
言い張って、翔にぃの言うこと聞かなくて。
半ば無理矢理、翔にぃと俺で車に乗せた。
車内でも2人の言い合いは軽く続いていたんだけど…
智「…っ、んっ…おぇっ…」
翔「…大丈夫、落ち着いて…」
しばらくして、また嘔吐し始めた…
苦しそうな声の割に、吐けるのはほんの少量みたいで
苦しそうな状態が続いている。
病院に着く頃には、家を出た時よりもぐったり…
医「すぐ診れるからね」
翔「すみません…お願いします」
すぐに、待機していたお医者さんと、智にぃの診察を
始めた翔にぃ。
すっかり医者の顔になって、看護師さんにも
あれこれと指示を出す。
今日の当直のお医者さんは先輩医師だったみたいで
時折「すみません…」って言いながら話してる。
家で『カフェイン中毒かも』と聞かされたけど
やっぱりそうだったみたいで…
「…え、胃洗浄するの…？」
翔「ん。とりあえず伝えないで…準備しちゃう」
「ん、分かった…」
早急に体からカフェインを出す処置が必要だそうで…
智にぃから少し離れた場所で「これから胃洗浄する」
って聞かされた俺は若干動揺。笑
だってあれ、絶対苦しいもん…
智「もう、大丈夫…」
看「大丈夫じゃないですよ…」
智「んぅ…」
当の本人は処置台から起き上がろうとして
看護師さんに止められてて。笑
翔「ちょっと…もう…笑」
智「んぅ…」
翔にぃが慌てて傍に戻っていった。
翔「まだ処置が必要だから。大人しく寝ててよ？」
智「んぅ…」
拗ねまくり。笑
「雅紀、お願いね」って託されたけど「ねぇ、
入院かな？処置って点滴かな？何するか知ってる？」
なんて真っ直ぐ見つめられて…
「ん〜…どうだろ…」って逃げる。
その間にも胃洗浄の準備は着々と進められて…
看「体、横向けますね」
智「…」
看「これ敷きますね」
智「…」
体を横向きにさせられ、タオルと防水シーツみたいな物が顔の下に…
だんだん智にぃも勘付き始めたみたいで「ねぇ、
翔？こっちきて！」ってさっきから必死…笑
翔にぃは「ちょっと待って？」って誤魔化してるけど。
どうなっちゃうの…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4834人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2020年3月16日 21時
