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［翔にぃside］
潤のことを
裏切るようなことをするのは辛いけど…
智「…よかった、よく眠れてるね」
「ん、そうだね。よかった…」
夜中でもずっと浅かった眠りが、薬の効果で今日は
とても深い。
それだけしっかり、潤も休めているということだから
嬉しいし、きっと回復に向かうかなって。
「すぐには無理だけどね…笑」
和「んふふ…甘えん坊さんだもんね。笑」
日中は変わらず『ずっといて』って繰り返して
なかなか落ち着かない日々。
少しでも体から手を離してしまうと「どこ…」
「いかないで…」って涙がポロポロ。
和も出来る限り傍にいてくれて、体に触れて
声を掛けてくれるけど「にぃ達がいいもんね。笑」
って笑って、よく俺らを呼びにくる。
今も和に呼ばれて、2人で傍にいるんだけど
和と俺の手を痛いくらいにギューッと握って
「いかないで…」って。
「いるよ、ここ。な？…分かるだろ？」
潤「…ん」
抱き締めながら耳元で声を掛けたらコクッと頷いて
くっ付いてくる可愛い奴。
普段あんまり甘えてこない分、今は思う存分甘えたら
いいのかな…と思う。
智「んふふ…幸せそうだねぇ」
「ん、よかった…」
抱きついたまま眠りに堕ちた潤を、智にぃと和に
手伝ってもらってそっと布団に寝かす。
とにかく体に触れてないと駄目だから、覆い被さる
感じになっちゃって、見にきた雅紀に笑われた。笑
潤「ん、んん…いて…、ね…」
「ん、いるから…」
うわ言みたいに繰り返す潤を見ていると可哀想に
なってしまうことが多いけど…
智「大丈夫、少し前より安心した顔してる…」
「そうだよね…ありがと…」
智にぃの言葉に救われる。
みんなで沢山甘やかして、傍にいて…
時には雅紀が「ごめん！お手上げだわ！笑」って
呼びにきたりね。笑
どうやら抱き締めているのに「ここにいて…」って
言われるらしくて「これ以上どうすればいいか
分からないや。笑」って。
潤「…っ、ん…いて、…んくっ…いて、…ん」
「こうしてれば大丈夫だろ？…な？」
潤「…んくっ…ん、んん…、いて…」
「ん、いるよ…だからもう泣くな」
雅紀が傍を離れたことでいつもより泣いている潤を
ギュッと腕の中へ。
いっぱい泣いても、いっぱい甘えても、時間が
かかってもいいから…
だから元気になって欲しい。
情緒不安定すぎて、回復が遅れるのは潤も辛いだろう
から、そこは全力でサポートするつもり。
みんなで傍にいるし、みんなで抱き締めるよ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2019年6月7日 19時
