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［潤side］
翌朝、和は「やっぱり
学校は行きたい」って翔にぃに自分で伝えた。
リハパンの着用も納得したみたい。
智「送っていこうか？」
和「んーん、平気。潤とチャリでいく」
智「りょーかい」
翔「これ、持ってってな？」
和「はぁい…」
渋々といった感じで、リハパンのリュックを
受け取った和だけど、その後は「いこっ！」って
笑顔を見せてくれて。
登校後、まずは保健室に直行してリュックを預ける。
それからはいつも通り。
変わらずみんなでワチャワチャして、授業を受けて
お弁当を食べて。
たまに和が保健室に行くこと以外は何も変わらない。
トイレもいきたい時はいっているみたい。
そんなんで順調に木曜日まで過ごしたんだけど…
マ「潤、ちょっといい？」
「あ、うん。どうした？」
マ「…和が、トイレでちょっと…」
「…えっ？」
昼休みの時間に、和と一緒にトイレにいったマコから
呼ばれて慌ててトイレに駆けつける。
トイレの前の廊下に和がいて、クラスメイトと
話をしていて…
ク「体調悪いの？」
和「…別に…」
ク「だって、いつもは普通のパンツじゃんか」
和「…」
どうやら、トイレで排尿している時に隣にきた
クラスメイトにリハパンを見られてしまったらしい。
俺らとは別の3.4人のグループのそいつらは、和の
ことが気になったみたい。
リハパンを履いていることを、からかおうとか思って
いるワケじゃなくて、ただただ「それほどに
体調悪いの？」ってことが気になっているみたいな
感じ。
でも和にとっては知られたくないことなワケで
あって…
和「…」
クラスメイトからの追及に、俯いて黙り込んで
しまっている。
ここで俺が「放っておいて欲しい」なんて言えば
きっと角が立つだろう。
どうしてやるのが正解なのか…
俺が手助けしない方がいいのかな…
時間にしたら、ほんの少ししか経っていないと
思うけど、頭の中で色々と考えた。
やっぱり放っておくことは出来ないから…
「あのさ、ここ目立つし…ちょっと移動しない？」
ク「あ、うん」
和とマコとクラスメイトと共に、中庭まで移動する
ことにした。
「ちょっとね…薬の副作用で調子悪いんだ…」
ク「…そうなんだ…」
俺の独断だけど…正直に話すのが一番いいのかなと
思って、伝えてみる。
クラスメイトは気になっていたことを知れたけど
反応に困っているみたいに4人で顔を見合わせてから
俯いてしまった。
でも俺は、構わず続けることにした。
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作者名：空
| 作成日時：2019年3月25日 20時
