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［和side］
教室に入る時は
正直いうと結構ドキドキした。
でも、何があっても潤がフォローしてくれるし、
味方でいてくれるのは分かっていたから。
こういう時、絶対に助けてくれるって確信が持てる
人が傍にいてくれるって心強いよね。
学校では、潤を含めてマコ達のことも信頼してる。
「おはよー…」
ク「おはよう！」
鞄を置きに自分の席へ。
席近くのクラスメイトにいつも通り挨拶。
と思ったけど、やっぱり少しだけ自信なくて、語尾が
小さくなっちゃった。笑
それでも、クラスメイトは変わらず挨拶を返して
くれた。
俺に不自然に視線が集まることもなく、からかって
くるクラスメイトもいない。
昨日の情報は広くは広まっていないっぽい。
もしくは正しく伝達されたのか。
どっちにしろ、俺にとっては有難い話。
潤「屋上行ってるっぽいね」
「今日は遅めになっちゃったからね…」
潤「ここで待ってるか」
「だね」
いつもは俺が早めに登校して屋上でのんびり過ごして
いるところに、みんなが合流してくるっていう
パターンが多い。
潤はお寝坊さんだから、いつも一番最後だけど。笑
でも今日は、俺がグダグダしてて遅くなっちゃった
から。
みんなはいつも通り屋上でのんびりしてるみたい。
合流したいけど、もうホームルームが始まるから。
『かずー、じゅんー、おはよー！！』
潤和「おはよー！」
先生より少し早く戻ってきたマコ達。
マコが昨日「俺から話していい？」って確認して
きたから、みんな知ってるはず。
でも、何も変わらない。
こいつらは、いつだってそうなんだ。
俺がパニックになるのを見たって、当たり前のように
フォローをしてくれて。
驚くことも、もちろんバカにしたりすることなんて
なかった。
それでも俺は、マコ達にすら弱いところとか
病人ぽいところを見せたくないと思ってしまう。
信頼していないからじゃない。
バカにされるからじゃない。
俺なりのプライドなんだ。
それくらいは守りたいっていう気持ち。
こんなくだらない気持ちにこだわっている俺は
バカなんだけど…
それを含めて潤やマコ達は受け入れてくれてる。
今回はクラスメイトも受け入れてくれた。
ク「なんか困ってることあったらさ、言って」
「あ、うん。ありがとう」
トイレで、例のクラスメイトが声を掛けてきて
くれたんだ。
有難いなって思った。
友達、クラスメイトの優しい気持ちに改めて
気が付けたし、感謝する機会になったな…
END
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作者名：空
| 作成日時：2019年3月25日 20時
