2960.【4】 ページ10
［智にぃside］
翔に『今日こそ頼む』って
言われたから。
颯が寝たら、和のところにいく計画。
昨日もいってやろうとしてたのに、颯に付き合って
目を閉じていたら、寝落ちしてしまったんだ。笑
颯は割と寝付きがいい。
それが逆に気が抜けてしまう原因でもあるんだけど。
早々に隣の布団で気持ち良さそうな寝息を立て
始めるから。
その寝息を聴いたら、昨日も10秒後にはすでに記憶が
無かったくらい。笑
でも今日は意地でも寝落ちしないって決めていた。
「んふふ…今日は堪え抜きました」
翔「くはは！お疲れ様〜」
雅「ありがとね〜、よろしく〜」
潤「和、喜ぶね！」
「ん、颯のことよろしくねぇ」
雅「うん！俺が一緒に寝るから安心して」
「ありがと…」
3人から「おやすみ〜」の声を掛けてもらって
2階へと上がっていく。
颯は今のところ夜中に目が覚めたりはしていないけど
もしかしたらトイレとかで起きるかもしれないから
誰かが同じ部屋にいないとちょっと心配。
全く知らない家で、しかも夜中に一人で…って
なると、いくら年齢の割にしっかりしているからと
いって、やっぱり心配。
なんたって、まだ1年生だからね。
今日は雅紀が付いててくれるから安心。
トントントン…
「かーず…寝ちゃった？」
和「…」
不貞腐れていたと聞いたから、もしかしたら
すでに不貞寝してしまったかな…と。笑
「かーず…？」
布団をトントンと叩いてそっと捲ったら、こっちを
見つめる可愛い目と目が合った。
「きたよ〜、もう寝るの？」
和「んぅ…」
「ふふ…連日ごめんねぇ」
和「…ん、んふふ…」
ベッドサイドに腰掛けて頭を撫でたら、ギュッと
腰にくっ付いてくる可愛い和。
「颯は大丈夫なの…？」なんて気にしてくれる。
何だかんだいったって、和はお兄ちゃんなんだな…と
実感する。
「颯はもう寝たし、雅紀がみてくれてる」
和「ほんと…？じゃあ、智にぃは俺と一緒に
寝てくれるの？」
「ふふ…。ん、そうだよ」
なんて素直で可愛い奴なんだ。笑
「やったぁ〜！」って言いながら抱き着いてきて…
和「じゃあさ、その前にこれやろ？」
「ん、いいよ。やろっか」
一緒にゲームやりたいんだと。
ベッドに並んで寝転がってDSを手に持つ。
和は器用だからゲームしながらも色々とお喋り
してきて。
極め付けは「颯より、俺のこと好きでしょ？」
だって。
もちろん「ふふ…当たり前じゃねーか」って
DS放り出して抱き締めてやった。笑
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作者名：空
| 作成日時：2018年9月6日 18時
