2991.【末っ子、お尻に擦り傷】 ページ41
［潤side］
「…っ、いてて…」
翔「すげーな。笑」
智「随分と派手に転んだねぇ…」
和室で座布団を枕がわりに、うつ伏せで寝転んで
兄貴達に太ももの擦り傷を見られるっていう…笑
しかも下はパンツ一丁で。
雅「こりゃ、すごいね…」
「…っ、痛いっ…」
和「すごいカッコよかったんだけどね〜、ちょっと
無茶し過ぎだよね。笑」
「…はい、ごめんなさい…笑」
土曜日でフットサルが休みだったから、和たちと
サッカーして遊んでたんだ。
その時に派手に転んでしまって、太ももの辺りから
お尻まで一気に擦りむいた。
そう、ほんとはお尻も傷だらけ。笑
でもパンツまで下げて見せるのはさすがに恥ずかし
かったから、後で自分で手当てすればいっかな…
なんて思って。
翔「砂はほとんど取れてるな。消毒だけさせて？」
「はぁい…」
さっきシャワーで砂を洗い流してきたんだ。
もちろん太ももだけ。
ちょっと痛かったけど、砂が残ってたら翔にぃに
診られた時に処置されて、そっちの方が痛そうだと
思ったから頑張った。笑
お医者さんの翔にぃは、優しいけど容赦ないからね。
「少し痛いけど我慢な」って言われて、消毒されて
薬を塗ってもらった。
翔にぃの言葉通り、少し痛い程度だったから
「いてて…」って言いながら耐えられた。
この時、お尻の擦り傷も診てもらっていたら…
今になってみたら、すげぇ後悔。
［翔にぃside］
どんだけ派手に転んだんだ…っていうくらい
広範囲の擦り傷だったけど。
「さすが、若いな。笑」
潤「くはは！」
薬を塗る度にみるみる治っているのが分かるほど、
傷の回復は早かった。
本来ならさ、これで一件落着…だったのに。
あいつが言わねーから。笑
夕食前から潤の動きが、なんか不自然で。
目で追っているうちにお尻が痛いんじゃないか…って
思い始めた。
「潤？誰かにお尻叩かれた？笑」
潤「へっ？」
智にぃと雅紀と一緒に夕食後の片付けをしている
ところに、潤が飲み物を取りにきたから思い切って
聞いてみた。
聞いてみて正解。
分かりやすく目を泳がせて「…別に」だって。笑
「お尻痛いんだろ？まさかほんとに叩かれた訳じゃ
ないだろ？」
潤「…ん」
素直に頷いたけれど、その先の言葉はなし。
「診せて？」
潤「えっ…やだよ」
「こら、待て！」
そそくさと退散しようとするから腕を掴む。
「診せて？」
潤「…やだ」
「診せなさい」
潤「…やだ！」
駄目だこりゃ。笑
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作者名：空
| 作成日時：2018年9月6日 18時
