5人で生きてゆく…part6 (ページ48)

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［雅にぃside］

結局、潤も
ソファーの和から
離れたがらず
くっついたまま
寝てしまった。

和室に布団を敷いて和と潤を寝かせてやり、
2人を囲んで俺らも布団を敷いた。

智「明日、ゆっくり話しよう？
そのためにも、今日はゆっくり寝よう。笑」

智にぃらしい提案に、翔にぃと俺は
笑いながら目を瞑った。

翌朝、俺らは潤と和が起きてくる前に
朝食を済ませた。

翔「和、熱もないし大丈夫そうだよ。
一応、昼くらいまでは点滴しておくけど。
潤、起きたよ。」

和の診察を済ませた翔にぃは、
起きた潤を連れてリビングに来た。

智「潤、おはよう。ご飯食べる？」

潤は俺らを見て、ニコッと笑って頷いて
顔を洗いにいった。

智「潤も大丈夫そうだね。よかった」

智にぃの言葉に翔にぃはしっかり頷いた。

翔「和にもご飯食べさせようかな。
ソファー連れてくるね」

しばらくして、翔にぃと一緒に和室から
出てきた和。

笑顔がまだ、ぎこちないけど…
挨拶した俺らに笑顔を向けた。

お粥を食べて、薬を飲んだ和。

翔にぃがソファーに寝かせようとしたら
「…また、迷惑…ごめん、なさい…」って
急に呟いた。

翔「ん？迷惑じゃないよ。大丈夫だから、
ちょっと横になろう？」

すぐに翔にぃが声を掛けたけど、
和は首を振って、翔にぃの手を払う。

和「…おれの、せいで…みんなが、めい、
わく…かえりたく…なかった…」

和は涙を流しながら、下を向いたまま訴える。

「かず！誰も和のせいだなんて思ってないよ！
思ったこともないよ！」

ちょっと強く言い返してしまった。

和「…そんなの、ウソ…だもん…
みんなで…いって、くれたって…
もう、おれ…わかんない…」

立ち上がろうとしてフラついた和を
翔にぃが支えた。

翔「落ち着こう、かず。
苦しくなっちゃうから…な？」

和「苦しくっても…いい…めいわく、
かけるくらい…なら…」

和は力の入ってない手で、
バタバタ翔にぃを追い払う。

翔「どうしたの？話し、しようよ？」

和「…やだ、はなし、て…話しても、何も
かわら、ない」

「そんなことないよ！」

和「やだ…もう、や、だ。みんなで
むりし、て…かば、わなくて…いい…
わすれたい…らくに、なりたい…」

苦しそうに呼吸しながら
それでも訴える和。

潤「やだよ！和が忘れちゃったら、やだ！」

和「…なん、で…そうな、の…
じゃ、あ…いつ、らくに…なるの…
わかん、ない…わかりたく…ない…」

立ち上がろうとする体を翔にぃが
抱きしめた…