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［智にぃside］
ラグの上に
座ったまま
嬉しそうに
パンを食べ始めた和。
翔に体重を
預けている姿が何とも和らしい。
翔「今日はいつもの薬の他に
利尿薬も飲んでね。
注射みたいに即効性ないから、
夜中にトイレ行きたくなっちゃうけど…」
和「うん。分かった。」
翔「はは。素直。笑」
翔は大声で笑って、和の頭を撫でた。
和「ふふ。メロンパンおいしい。」
撫でられながら嬉しそうに
翔を見上げる和。
甘え上手だし、
可愛がられ上手だよな、ほんと。
翔「それで最後だから、
また買って来ような。」
もう翔は和が可愛くてデレデレ。笑
しっかりとした絆で結ばれてる2人。
見ている俺の顔まで、にやけてるよ。
翔は和の担当医として、毎日
悩んだり考えたりしている。
ただでさえ難しい年頃。
でも、いつだって和が翔を見る目は
信頼しきっている。
大切と思える相手だから
大変でも担当医でいたいんだろうね。
こんなことがあってから和は、
翔に声を掛けられなくても、
チェックシートに学校での水分摂取量を
記入するようになった。
ただ、3日間しか続かなかったけどね…笑
だけど、無茶はしなくなったし
ちゃんと携帯に打ち込んで帰ってくることも
増えた。
声掛けないと教えてくれないけどね。
和「翔せんせー、ジュース飲みたい！」
翔「今日の分は飲んだだろ？明日ね。」
和「喉かわいた〜！！」
翔は文句を言いながらも、かき氷か氷を
出してやる。
それを和は翔に寄っかかって食べる。
見慣れた光景だ。
翔が、かき氷も氷も絶対切らさないように
常に確認して補充してやってるの、
俺、知ってるよ？
翔は確かに厳しいと思う。
だけど、それは和を思っての厳しさだって
みんなが知ってる。
もちろん和自身もね。
医師と患者の関係と
兄と弟の関係をここまで上手に両立
できる翔は、本当に立派だよ。
俺の誇り…
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作者名：空
| 作成日時：2012年12月30日 18時
