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［翔にぃside］
雅「翔にぃ？
2人とも
39.5℃超えたよ〜？」
雅紀が和室から叫んだ。
智「まさきー、叫ばないの。
起きちゃうでしょ？」
雅「あ、ごめん。起きちゃった…笑」
病人の前で大声出すから、
2人とも起きちゃった。
ちょうど良いから着替えさせながら、
体を拭いてやることにした。
雅「かずー、寒くない？」
和「ん、へいき。あたま痛い…」
智「じゅんは？寒い？」
潤「んーん。寒くない。平気…」
会話を聞く限りでは2人とも熱は
上がりきったみたいだ。
じゃあ、あれを頑張ってもらいますか。笑
「智にぃ？解熱剤入れてもらっていい？」
智にぃは「了解！」って言いながら
準備を始めてくれたから、
俺も解熱剤を取りにいく。
雅紀は2人の布団の真ん中に座って
胸元をポンポン叩いてくれている。
安心して目を閉じる和と潤。
やっぱ雅紀はお兄ちゃんだね。笑
智「え？潤にも入れんの？」
俺が智にぃに座薬を2つ渡したら
ビックリして振り返って聞いてきた。
「どうせなら一緒に下げたちゃった方が
ラクだからね。嫌がるかな？」
智にぃは「翔の言うことなら
聞くんじゃない？」って言いながら
苦笑いしている。
「とりあえず和からだな。」
雅紀のお陰で和は半分夢の中。
智にぃは声を掛けながら体を横向きにして
ズボンとパンツを降ろした。
智「すぐ終わるからね〜。
ふぅーってしてごらん、かず？」
和「んー、やだ…」
智「もう終わるよ？力入れないよ？」
しばらくグズグズ言ってた和だけど、
雅紀がまたポンポンしてくれたら
すぐに眠りについた。
智「上手だったねー、かず。
起きたらラクになってるからね。」
智にぃは和の頭をそっと撫でて、
潤の方に移動した。
智「潤も俺がやっていいのかな？
翔のがお医者さんだから
割り切るんじゃない？」
雅「潤もやるの？嫌がりそう。
あひゃ、俺が入れようか？」
智にぃにも俺にも「それは絶対
嫌がる！」って言われた雅紀は
いじけて和にくっついていった。
「まさきー、和のこと起こすなよ？」
雅「大丈夫だよ。
和ちゃん、ぐっすりだもん。ねー？」
雅紀は愛おしそうに和の頭を撫でて、
隣に添い寝しながら「潤ちゃんのこと
いじめないでね〜」って俺らに言って
目を瞑った。
「さっさとやっちゃうか。
潤の熱が下がらないと和も心配するし。」
潤も雅紀のお陰で夢の中だし、
パパッと終わらせてやるか。
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作者名：空
| 作成日時：2012年12月30日 18時
