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［智にぃside］
明け方まで、かなり苦しい
状態だったと翔からLINEで報告を受けたけど
『やっと落ち着いたから一緒に寝ます〜』って
良い報告もあったから、安心してる。
和「早くいこっ！」
「こーら…朝ごはんは？」
和「持った！」
潤「くはは！」
「…もう。笑」
昨夜は翔も休んでないだろうからなるべく寝かせて
やりたい。
だから面会はなるべく遅めにしたいんだけど
和が待ちきれなくて駄目だ。笑
元気なのは何よりなんだけどね。
俺だと和の体調チェックは検温くらいしかみて
やれないから心配だし、早めに翔の診察を
受けさせたい気持ちもある。
でも、翔のことも休ませてやりたいし…って。
俺って欲張りかな。笑
結局、朝イチで翔の診察をしっかり受けるように
和と約束をして。
「かず？病院に着いたら一番最初にするのは何？」
和「雅にぃに挨拶！！」
潤「くはは！」
「あれ？…さっき約束したよなー？」
和「翔先生にも挨拶！！」
「あー…ふざけるんなら連れてかない！」
和「んぅ…」
家を出る直前に約束を確認したらこの有様。笑
「ちゃんと守るって約束だよ？」
和「んぅ〜…分かってるもん…
翔にぃに朝の体調チェックしてもらう…でしょ？」
ぶぅ垂れながら見上げてきて…可愛いやつ。
連れていってやりますか。笑
翔「どこいくの…笑。ここ座って？」
和「んぅ…雅にぃに挨拶したい〜…」
翔「寝てるから起こさないで。笑」
和「ぶぅ…」
病院でグダグダしちゃったけど、とりあえず診察は
クリア。
ソファーに座ってみんなでまったりしていたら
雅紀がお目覚め。
雅「昨日は、ごめんね…」
和潤「んーん！元気になってきてよかった！」
まだまだ調子は悪そうで顔色も悪いけど、双子に
引っ付かれた雅紀は嬉しそうに笑顔を見せる。
翔「あんま無理すんなよなー」
雅「ん、ごめん…」
翔に頭を小突かれて、謝る元気もあって。
雅「熱中症って怖いね…具合悪すぎてビックリ
しちゃった…」
「ん、そうだね…」
雅紀自身もここまでとは思ってなかったみたい。
脳にダメージなく済んだからよかったけど…考える
だけでほんと怖い。
和「今日はずっとここにいる〜！」
潤「俺も〜！」
雅「あひゃ！ありがとね…」
この笑顔も、消えてしまっていたかもしれない
もんね。
翔も優しい顔して3人のやり取りを見つめてる。
目が合って…頷き合う。
もしかしたら同じことが頭に浮かんでいたのかも…
弟達の笑顔が宝物だ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2018年7月3日 19時
