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［潤side］
カ「吐いたことあった？」
「…ん、ちょっと、だけ…」
翌日、カウンセリングに連れてきてもらったけど…
「…う、帰りた、い…」
智「一緒にいるから…もう少しだけ。ね？」
「んん…」
上手く話せないし、不安だし、もう帰りたい…
智にぃが手を握ってくれて、少しだけ落ち着く。
「…ょ、にぃ、これる？」
智「ん〜…まだ時間かかるかもね…」
「んぅ…」
ほんとは、翔にぃも合流する予定だったんだ。
でも朝から緊急手術に駆り出されてて。
カ「飲み物入れようか。少し休憩しよう」
智「ありがとうございます」
不貞腐れた俺を見て、カウンセラーが休憩を挟んで
くれた。
すぐ顔に出てしまうカッコ悪い俺。笑
カウンセラーは、俺が智にぃとのんびりできるように
考えてくれたのか、パソコンに向かってカチカチと
仕事を始めて。
「…早く、帰りたい…」
智「んふふ…」
膝に頭を乗っけて甘えて、暫しのんびり。
カウンセラーが仕事を始めたのは、のんびりした
空気を作って、俺をリラックスさせる為だったんだと
後々気が付いた。笑
俺はそれにまんまとのせられ、パソコンに向かった
ままのカウンセラーの質問に応える。
智にぃの手を触りながら…
ほとんどの質問に応えたんじゃないかな、すごく
自然に。
こんなにリラックスできるなんて不思議。
帰りたいなんて気持ちもなくなってきた頃…
コンコンコン…
翔「失礼します…」
やっと、翔にぃが来てくれた。
智にぃの膝に頭を乗せて甘えている俺を見て、すごく
優しく笑って…「遅くなってごめんな？」って。
「…んぅ…遅い…待ってた」
翔「はは！ごめん、ごめん。いい子にできた？笑」
「ん、できた」
手を伸ばしたら、スッと抱き起こして抱き締めて
くれる。
翔にぃの匂いを感じながら目を閉じる…
甘えている間に、智にぃと翔にぃとカウンセラーで
色々と話しをしてくれて。
俺は当事者なのに、他人事みたいにその話しを
聴きながら、翔にぃに引っ付いて甘えてた。
大好きな人たちだけの空間で完全にリラックス。笑
話をしながら、翔にぃがたまに頭を撫でてくれて
それがまた嬉しくって…
気が付いたらウトウト…笑
肩をポンポンと優しく叩かれて、現実に戻ってきた。
「…んぅ…？」
翔「…じゅん？先生が薬飲める？って聞いてるよ」
「…ん、飲める」
翔「くはは！」
智「んふふ…」
カ「…ふふ」
慌てて頷いたら、みんなが優しく笑う。
そんな優しくて温かい空間。
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作者名：空
| 作成日時：2018年4月10日 17時
