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［翔にぃside］
カテーテルの嫌さが
恐怖心に勝るかも…と思ったけど駄目だった。
結果、厳しくしてちょっと可哀想だったな…と。
反省…
「…ちょっといい？」
智「ん、和…ちょっと待っててね」
優しく頭を撫でてあげた智にぃは、カウンターの
方まできてくれた。
「とりあえず排尿させてやらないと、ほんとに
膀胱破裂とか、膀胱炎になるから…」
智「ん、そうだね…どうしようか…」
「カテーテルは嫌がってるし、痛いの嫌だろう
から…」
智「そうだよね…」
そんな話をしていたら…
和「…っ、んくっ…ん…」
和がラグから立ち上がって、こっちに歩いてくる。
限界まできたから、トイレに一緒にきて…とでも
言ってくれるのかな…と思いきや。
智「あぁ…」
和「…っ、んっ…んぐっ…んっ…」
トイレへの恐怖心から、漏らしてしまうという
結果に…
よっぽどトイレへの恐怖心が強いんだろうな…と。
「いいよ、和。気にしなくて。出れてよかった」
智「ん、よかった」
これが俺らの本心だから。
和「…っ、んくっ、…めんなさ、い…」
翔「謝ることしてないだろ？いいの…」
智にぃがシャワーに連れていってくれて、着替えて
ソファーでゴロゴロしていたら眠った和。
しばし智にぃと相談することに。
「オムツ…どうかな？」
智「あー…履いてくれるかな…笑」
苦笑いの智にぃだったけど、なるべく苦痛ない方法を
選びたいっていう俺の意思を尊重してくれ…
もちろん智にぃもそう思ってるしね。
目覚めた和に優しく話しかけてくれる。
智「かーず…？トイレ行かなくていい方法
翔と見つけたから、聞いてくれる…？」
和「んぅ、…聞くだ、け…？」
智「ん、聞くだけでいいから」
警戒心剥き出しの和の頭を優しく撫でて、オムツ
着用を勧めて、優しく宥めてくれた。
最初は嫌々って首を振ってる感じだったけど…
智「んふふ…成功です。履くって」
「ありがとう…さすがです」
智にぃのお陰で、とりあえず一難去った。笑
和「…替える」
智「ん、いこうね…おいで？」
和「…ん」
排尿したら自己申告。
オムツは洗面所で自分で替えてる。
一人は嫌がるけど、羞恥心もあるから智にぃ一人
だけで付き添い。
その日の夜には、雅紀と潤にも状況を話して
カウンセラーにも相談をした。
和「…っ、んくっ…みんな、で…」
雅「なんで泣くの。泣かなくてもみんなで
寝れるよ？」
夜になって、少し幼児退行気味…
雅紀が寄り添ってくれてる。
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作者名：空
| 作成日時：2018年4月10日 17時
